2017年度工学院大学 先進工学部生命化学科

植物生理学(Plant Physiology)[5E25]

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2単位
阿部 克也 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
植物の生活環における形態変化や細胞機能分化について理解するとともに,光合成の機作,無機栄養源の同化,植物の成長・分化における植物ホルモンの採用,および植物と環境ストレスとの関わりについて理解する。

<受講にあたっての前提条件>
●「生化学I」,「生化学II」,「生化学III」を受講していること。

<具体的な到達目標>
●植物の構造,成長と分化について理解すること。
●光合成の機作について理解すること。
●植物の環境応答について理解すること。

<授業計画及び準備学習>
1. 植物の起源と特徴
植物の「生きざま」について解説する。教科書@:p1〜p12
2. 植物の特徴
植物細胞の構造と特徴について解説する。教科書@:p1〜p21
3. 細胞内でのエネルギーの獲得
異化と同化におけるエネルギー獲得について解説する。教科書@:p22〜p37
4. 光合成 -光反応-
光エネルギーを化学エネルギーに変換する生化学反応について解説する。教科書@:p38〜p52
5. 光合成 -暗反応-
カルビンサイクルについて解説する。教科書@:p53〜p62
6. 窒素同化
窒素の固定と同化の機構について解説する。教科書A:p258〜p312
7. 中間試験
1〜6に関する筆記試験を行う。
8. 二次代謝産物と植物の防御機構
テルペン類、フェノール性化合物、アルカロイド類の代謝について解説する。教科書A:p282〜p312
9. 植物の発生と細胞分裂
胚の発生、細胞分裂、伸長成長について解説する。教科書@:p94〜p106
10. 成長調節物質-オーキシン-
主にオーキシンの働きについて解説する。教科書@:p107〜p113
11. 成長調節物質-ジベレリン-
主にジベレリンの働きについて解説する。教科書@:p113〜p117
12. 光形態形成
植物の光を感知するシステムについて解説する。教科書@:p129〜p146
13. 花成の調節
花が咲く仕組みについて解説する。教科書A:p567〜p600
14. 学習内容の振り返り

<成績評価方法>
授業にきちんと出席することが成績評価の前提である。試験期間に授業内容すべてを範囲とする試験を実施する。出席と定期試験の評価割合は1:9であり,A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。

<教科書>
@「植物生理学」三村哲郎編著(化学同人)
A「植物生理学第3版」西谷和彦監訳(培風館)

<参考書>
「植物生理学 しくみと原理を解き明かす」佐藤直樹著(裳華房)

<オフィスアワー>
前期金曜日 12:50〜13:30(新宿校舎2065室)

<学生へのメッセージ>
授業では予習・復習を必要とするところがあり,積極的な準備を行うことが大事です。また,理解できないことがあったら,すぐに質問してください。


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