2017年度工学院大学 先進工学部生命化学科

機器分析(Instrumental Analysis)[4L29]

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2単位
長谷川 信一 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
機器分析の原理、理論、装置の仕組み、応用等について理解する。また、近年注目されているフローインジェクション分析法や、試料を分析機器に導入する際のマトリックス分離等を行う最新分離分析法などを理解する。

<受講にあたっての前提条件>
分析化学Uを習得していることが望ましい。

<具体的な到達目標>
専門的な機器分析法の原理、応用、分析手法を習得することを目的とする。

<授業計画及び準備学習>
1. 機器分析とは (機器分析の種類、機器分析法の長所・短所、構成、性能比較等)
2. X線分析法1  (X線分析の基礎とX線回折について)
3. X線分析法2  (主に蛍光X線分析法について)
4. X線・電子線分析法 (表面分析・電子顕微鏡等)
5. 分子分光分析 (紫外・可視・蛍光・赤外分光分析等)
6. 原子分光分析1 (フレーム・水素化物発生原子吸光法)
7. 原子分光分析2  (電気加熱 (黒鉛炉) 原子吸光法)
8. 原子分光分析3 (ICP-AESの原理)
9. 原子分光分析4 (ICP-AES測定の実際)
10. 質量分析 1 (質量分析の基礎)
11. 質量分析 2 (イオン化法・質量分離装置の特徴等)
12. 質量分析 3 (ICP-MSの原理と測定の実際)
13. フローインジェクション分析及び機器分析における前処理法(固相抽出分離等)
14. 学習内容の振り返り
準備学習:資料をキューポートにアップするので講義前に予習する。

<成績評価方法>
授業中に行う課題の結果を30%、期末試験結果を70%として総合的に評価する。5回以上の欠席の場合、原則として未履修扱いとする。定期試験期間に試験を実施する。

<教科書>
指定教科書なし
授業前に資料をキューポートにアップします。

<参考書>
機器分析 大谷肇編 エキスパート応用化学テキストシリーズ 講談社
クリスチャン分析化学〈2〉機器分析編 原口紘炁監訳 丸善

<オフィスアワー>
簡単な質問は授業後の教室または講師控え室で受け付けます。
メールでの場合は、HASEGAWA.Shin-ichi@nims.go.jpで受け付けます。

<学生へのメッセージ>
機器分析の応用範囲はきわめて広く、医学、生化学、環境化学、材料開発、宇宙科学、地質学、考古学、犯罪捜査、農畜産物の産地判別等多方面に及んでいます。煩雑な操作と熟練を要する従来の湿式化学分析に代わり、短時間で高感度、高精度分析が簡単に行える機器分析の需要は今後益々高まるでしょう。本講義では化学を専攻する学生にとって必要な最新の機器分析の原理と応用、さらにそれに伴う周辺技術を解説します。


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