2017年度工学院大学 先進工学部生命化学科

生命化学実験III(Experiments of Chemistry and Life Science III)[3H18]

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1単位
油井 信弘 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
阿部 克也 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
物質を認識するタンパク質(酵素や輸送体など)は生体内で様々な役割を持ち,ネットワークを築いている。本実験では,タンパク質のセンシング機能を理解するとともに,分光学的および電気化学的に評価する手法を学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
生命化学基礎実験,生化学実験,生命分析化学実験等を受講していることを望む。

<具体的な到達目標>
●タンパク質を扱う実験方法の理解とその進め方,および結果の解釈方法を身に付ける。
●測定機器の測定原理を理解し,操作方法を修得する。

<授業計画及び準備学習>
1. 酵素反応を利用した糖質量測定(紫外・可視分光法)
グルコースオキシダーゼとペルオキシダーゼの共役反応を利用し、グルコース濃度を紫外・可視分光光度計で定量し、酵素の基質選択性について評価する。

2. グルコースセンサの作製およびその性能評価(電気化学測定法)
グルコースオキシダーゼとフェロセン修飾ポリイオンを用いて交互積層法によりグルコースセンサを作製する。そのバイオセンサの性能を電気化学的に評価し、電子メディエータの役割について考察する。

3. 糖輸送体によるグルコースの細胞内への取り込み評価(蛍光分光法)
蛍光ラベルグルコースを用い、グルコースの細胞内への取り込みを蛍光分光光度計で測定し、糖輸送体の機能について検討する

<成績評価方法>
出席は全出席でレポートも全提出を原則とする。授業回数の1/3以上の欠席をした者は未履修とし,レポート未提出の者は単位を認定しない。A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。

<教科書>
「生命化学実験」工学院大学先進工学部生命化学科編

<参考書>
「指定参考書なし」

<オフィスアワー>
水曜日 19:15〜20:00(新宿校舎2065室)

<学生へのメッセージ>
実験にあたっては,テキストに書いてある通り機械的に実験してレポートを書くというのではなく,記述されている実験の内容について,自分で必要な試料・器具・手順を考えて,問題点がないかどうかを確認したのち,実験ノートに記入し,当日の実験に備えることが必要である。また実験における諸注意を守り,事故を起こさぬように注意しなければならない。危険性のある試薬等を扱う場合は安全メガネ(またはメガネ)をかけることが必要である。


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