2017年度工学院大学 先進工学部生命化学科
○生命化学実験III(Experiments of Chemistry and Life Science III)[3H18]
1単位 油井 信弘 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 阿部 克也 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 物質を認識するタンパク質(酵素や輸送体など)は生体内で様々な役割を持ち,ネットワークを築いている。本実験では,タンパク質のセンシング機能を理解するとともに,分光学的および電気化学的に評価する手法を学ぶ。
- <受講にあたっての前提条件>
- 生命化学基礎実験,生化学実験,生命分析化学実験等を受講していることを望む。
- <具体的な到達目標>
- ●タンパク質を扱う実験方法の理解とその進め方,および結果の解釈方法を身に付ける。
●測定機器の測定原理を理解し,操作方法を修得する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 酵素反応を利用した糖質量測定(紫外・可視分光法)
グルコースオキシダーゼとペルオキシダーゼの共役反応を利用し、グルコース濃度を紫外・可視分光光度計で定量し、酵素の基質選択性について評価する。
2. グルコースセンサの作製およびその性能評価(電気化学測定法) グルコースオキシダーゼとフェロセン修飾ポリイオンを用いて交互積層法によりグルコースセンサを作製する。そのバイオセンサの性能を電気化学的に評価し、電子メディエータの役割について考察する。
3. 糖輸送体によるグルコースの細胞内への取り込み評価(蛍光分光法) 蛍光ラベルグルコースを用い、グルコースの細胞内への取り込みを蛍光分光光度計で測定し、糖輸送体の機能について検討する
- <成績評価方法>
- 出席は全出席でレポートも全提出を原則とする。授業回数の1/3以上の欠席をした者は未履修とし,レポート未提出の者は単位を認定しない。A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。
- <教科書>
- 「生命化学実験」工学院大学先進工学部生命化学科編
- <参考書>
- 「指定参考書なし」
- <オフィスアワー>
- 水曜日 19:15〜20:00(新宿校舎2065室)
- <学生へのメッセージ>
- 実験にあたっては,テキストに書いてある通り機械的に実験してレポートを書くというのではなく,記述されている実験の内容について,自分で必要な試料・器具・手順を考えて,問題点がないかどうかを確認したのち,実験ノートに記入し,当日の実験に備えることが必要である。また実験における諸注意を守り,事故を起こさぬように注意しなければならない。危険性のある試薬等を扱う場合は安全メガネ(またはメガネ)をかけることが必要である。
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