2017年度工学院大学 先進工学部生命化学科
○生命化学実験I(Experiments of Chemistry and Life Science I)[3H16]
1単位 辛 英哲 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 今村 保忠 教授 [ 教員業績 JP EN ] 小山 文隆 教授 [ 教員業績 JP EN ] 坂口 政吉 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 「生命化学実験」は,1,2年生で履修した実験科目,すなわち,化学実験,生命化学基礎実験,生命分析化学実験,生命有機化学実験,生化学実験,生命物理化学実験で修得した実験操作法や知識をもとに,生命化学の各専門分野の実験を行うことを内容とする.また,これは4年生になったときの卒業論文のための実験の基礎となるものである.
- <受講にあたっての前提条件>
- 3年次履修条件を満たしていること.
1,2年次の必要な実験科目を受講していること.
- <具体的な到達目標>
- (1)専門科目の講義で得た知識をさらに実験を通して深めることができる.(2)実験・研究の方法・進め方を会得することができる. (3)測定機器類の測定原理を理解し,操作方法を修得することができる.
- <授業計画及び準備学習>
- 授業計画:
1.<酵素反応速度論> まず,モル吸光係数の算出を行い,マイクロピペットと分光光度計の使用法に習熟する.算出したモル吸光係数を用いて,β-ガラクトシダーゼを材料として,Km値の算出など酵素反応の速度論的解析を行う. 2.<ウェスタンブロット法によるアレルギー物質の検出> 各種食品中の卵由来アレルギー物質,卵白アルブミンの有無を,抗原抗体反応を利用したウエスタンブロット法にて検出する. 3.<動物細胞の培養> ヒト由来の細胞を培養し,細胞の特徴を知る.また,コラーゲンの機能の一つとしてヒト線維肉腫細胞HT-1080の細胞接着能を調べる. 4.<遺伝子操作> 酵素遺伝子が挿入されたプラスミドDNAを,種々の制限酵素で処理し,アガロース電気泳動法で検証する. 5.<タンパク質(酵素)の精製> 大腸菌で発現した組換え酵素を,アフィニティクロマトグラフィーにより精製する.各画分の紫外吸収結果を基に,タンパク質濃度を測定,算出する. 6.<タンパク質(酵素)の精製の検証> アフィニティクロマトグラフィーにより得られた精製画分の酵素活性を測定する.タンパク質濃度および酵素活性の結果を基に,比活性,収率,そして精製度を算出する.また,その精製度をSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動法で視覚的に検証する. 7.<学習内容の振り返り> 病欠,弔事での欠席を認められたものは追加実験を行う.
準備学習:事前にテキストで実験項目を確認し,実験ノートに予習をしてくること.
- <成績評価方法>
- 出席は全出席でレポートも全て提出を原則とする.評価は,出席,実験態度,レポートで評価する.無断欠席をした者,レポート未提出の者は単位を認定しない.
- <教科書>
- 「生命化学実験」工学院大学先進工学部生命化学科編
キューポートから電子教材として各自ダウンロードする.
- <参考書>
- 指定参考書なし.
参考資料はキューポートから電子教材として各自ダウンロードすること.
- <オフィスアワー>
- 今村:火曜日17時40分から18時40分,19階1978室
小山:水曜日12時から13時,20階2068室 坂口:水曜日12時から13時,20階2068室 辛:水曜日12時から13時,19階1978室 急な用事で在室していないこともあります.事前にメールなどで連絡してください.
- <学生へのメッセージ>
- 実験にあたっては,テキストに書いてある通り機械的に実験してレポートを書くというのではなく,記述されている実験の内容について,自分で必要な試料・器具・手順を考えて,問題点がないかどうかを確認したのち,実験ノートに記入し,当日の実験に備えることが必要である.また実験における諸注意を守り,事故を起こさぬように注意しなければならない.危険性のある試薬等を扱う場合は安全メガネ(またはメガネ)をかけることが必要である.
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