2017年度工学院大学 情報学部
○情報数学1(Information Mathematics 1)[5125]
1単位 田中 輝雄 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 情報学を学ぶために必要な数学の基礎を学修する.
計算機を扱うための基礎となる,数,命題,集合や, 2進法などについて学修する.
- <受講にあたっての前提条件>
- 授業計画にある項目に関係する高校時代の教科書,
参考書を見直しておくこと. リピート履修の場合は、情報数学3,4をすべて 履修した者に限り受け入れる. リピート履修の場合は情報数学演習Iもリピート すること.
- <具体的な到達目標>
- 1.関数について理解を深める.
2.線形代数入門として,ベクトル,行列の 代数的,幾何学的性質を理解し, 特に変換作用素としての行列の性質を理解する.
- <授業計画及び準備学習>
- 1. ベクトルと演算
ベクトルとその演算について解説する. 準備学習:ベクトルに関する高校の教科書などを 調べておくこと. 2. ベクトル成分とノルム ベクトルのノルムを説明し,射影や鏡像について 解説する. 3. 行列 行列とその演算について解説する. 4. 変換行列 行列による線形変換,特に拡大縮小,反転,置換, 回転,直交変換について解説する. 5. 複素平面 複素平面を導入し,複素数の絶対値や偏角を解説 する.また,複素数の演算が複素平面上で どのような動きに対応するのか解説する. 6. ベクトル、行列、幾何、総括 ベクトルと行列、平面、空間についての補足と 複素平面を振り返る *第2回から6回の準備学習:前回の復習をして 出された問題を解くこと. また,講義ノート, プリントのうち,今回の 授業内容に関する箇所を読んでおくこと. 7. 学習内容の振り返り 準備学習:期末試験で解けなかった問題の解き方 を考えておくこと
- <成績評価方法>
- 補講期間あるいは試験期間に実施する定期試験100%.
到達目標に照らして,6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で 評価し,D以上の者に単位を認める. ただし,「情報数学演習I」で対象となる課題に未提出, 未受理(再提出指示があっても提出できてない)が ある場合は,本科目もF評価とする.
- <教科書>
- 指定教科書なし.
講義ノートプリントを配布する.
- <参考書>
- 「理工系のための基礎数学」高木・長谷川・熊ノ郷共著
培風館 2015. テーマによって,講義中に追加で紹介することもある.
- <オフィスアワー>
- 金曜日昼休み,八王子教員控え室にて質問等を受け付ける.
※連絡用メールアドレスや研究室の場所など,詳しいことは 初回授業時に知らせる.
- <学生へのメッセージ>
- 1学年前期の必修であり,今後の基本となる大事な科目です.
また,数学は基礎からの積み重ねが必要な学問です. 高校の数学に自信のない学生は,必ず学習支援センター に相談してください. ただし,講義の内容に関する質問は学習支援センターでなく, 担当教員あるいはSA(Student Assistant)にしてください.
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