2017年度工学院大学 情報学部

情報数学2(Information Mathematics 2)[5118]

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1単位
田中 輝雄 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/09/28

<授業のねらい>
情報学を学ぶために必要な数学の基礎を学修する.
計算機を扱うための基礎となる,数,命題,集合や,
2進法などについて学修する.

<受講にあたっての前提条件>
授業計画にある項目に関係する高校時代の教科書,
参考書を見直しておくこと.
リピート履修の場合は、情報数学3,4をすべて
履修した者に限り受け入れる.
リピート履修の場合は情報数学演習Iもリピート
すること.

<具体的な到達目標>
1.関数について理解を深める.
2.線形代数入門として,ベクトル,行列の
 代数的,幾何学的性質を理解し,
 特に変換作用素としての行列の性質を理解する.

<授業計画及び準備学習>
1. ベクトルと演算
 ベクトルとその演算について解説する.
 準備学習:ベクトルに関する高校の教科書などを
 調べておくこと.
2. ベクトル成分とノルム
 ベクトルのノルムを説明し,射影や鏡像について
 解説する.
3. 行列
 行列とその演算について解説する.
4. 変換行列
 行列による線形変換,特に拡大縮小,反転,置換,
 回転,直交変換について解説する.
5. 複素平面
 複素平面を導入し,複素数の絶対値や偏角を解説
 する.また,複素数の演算が複素平面上で
 どのような動きに対応するのか解説する.
6. ベクトル、行列、幾何、総括
 ベクトルと行列、平面、空間についての補足と
 複素平面を振り返る
*第2回から6回の準備学習:前回の復習をして
 出された問題を解くこと.
 また,講義ノート, プリントのうち,今回の
 授業内容に関する箇所を読んでおくこと.
7. 学習内容の振り返り
 準備学習:期末試験で解けなかった問題の解き方
 を考えておくこと

<成績評価方法>
補講期間あるいは試験期間に実施する定期試験100%.
到達目標に照らして,6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で
評価し,D以上の者に単位を認める.
ただし,「情報数学演習I」で対象となる課題に未提出,
未受理(再提出指示があっても提出できてない)が
ある場合は,本科目もF評価とする.

<教科書>
指定教科書なし.
講義ノートプリントを配布する.

<参考書>
「理工系のための基礎数学」高木・長谷川・熊ノ郷共著
培風館 2015.
テーマによって,講義中に追加で紹介することもある.

<オフィスアワー>
金曜日昼休み,八王子教員控え室にて質問等を受け付ける.
※連絡用メールアドレスや研究室の場所など,詳しいことは
 初回授業時に知らせる.

<学生へのメッセージ>
1学年前期の必修であり,今後の基本となる大事な科目です.
また,数学は基礎からの積み重ねが必要な学問です.
高校の数学に自信のない学生は,必ず学習支援センター
に相談してください.
ただし,講義の内容に関する質問は学習支援センターでなく,
担当教員あるいはSA(Student Assistant)にしてください.


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