2017年度工学院大学 情報学部システム数理学科

オペレーションズリサーチ(k)[2D25]

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2単位
真鍋 義文 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
意思決定のため、解決するべき問題を数理モデルにより分析し、定量的な判断材料を求める手法を身につけることを目的とする。

<受講にあたっての前提条件>
情報数学・線形代数学などの基礎的な数学の知識を持っていること。

<具体的な到達目標>
・与えられた条件下での、線形関数で表現できる値の最適化問題を線形計画法で定式化し、解を求めることができる。
・与えられた条件下での、二次関数で表現できる値の最適化問題を二次計画法で定式化し、解を求めることができる。
・サービス過程を待ち行列を用いてモデル化し、解析することができる。
・日程計画・輸送計画問題・在庫管理問題・システム信頼性評価問題を解くことができる。

<授業計画及び準備学習>
1  オペレーションズ・リサーチとは
   オペレーションズ・リサーチの背景、歴史を学習する。
   準備学習:情報数学に関する復習をしておく。
2  グラフ理論その1:グラフとは
   グラフによるモデル化、次数、同型性を学習する。
   準備学習:プログラミングの木構造に関する復習をしておく。
3  グラフ理論その2:木、連結度
   木構造、グラフの連結度を学習する。
   準備学習:グラフの次数・同形性について復習をしておく。
4  線形計画法その1:線形計画法とは
   線形計画法が対象とする問題、および幾何学的解法を学習する。
   準備学習:木構造、グラフの連結度について復習をしておく。
5  線形計画法その2:シンプレックス法
   線形計画法に対するシンプレックス法による解法を学習する。
   準備学習:線形計画法による問題の定式化について復習をしておく。
6  線形計画法その3:内点法
   線形計画法に対する内点法について学習する。
   準備学習:線形計画法に対するシンプレックス法による解法について復習をしておく。
7  二次計画法
   二次計画法が対象とする問題、および有効制約法による解法を学習する。
   準備学習:線形計画法に対する内点法による解法について復習をしておく。
8  待ち行列理論その1:M/M/1システム
   待ち行列理論とは何か、およびM/M/1システムについて学習する。
   準備学習:二次計画法について復習しておく。
9  待ち行列理論その2:M/M/Kシステム
   M/M/Kシステムの解析について学習する。
   準備学習:待ち行列理論によるモデル化について復習しておく。
10 日程計画法
   PERTによるクリティカルパス計算について学習する。
   準備学習:M/M/1,M/M/Kシステムについて復習しておく。
11 輸送問題
   需要地から供給地までの輸送の総コストを最小化する問題について学習する。
   準備学習:PERTによるクリティカルパス計算について復習しておく。
12 在庫管理問題
   在庫管理と最適な発注を求める問題について学習する。
   準備学習:輸送問題について復習しておく。
13 システムの信頼性評価
   システムの稼働率・故障率を求める問題について学習する。
   準備学習:在庫管理問題について復習しておく。
14 学習成果の振り返り
   事前学習:前回までの総復習を行う。

<成績評価方法>
定期試験と毎回課すレポートによる100点評価で行う。配点の内訳は以下の通りとする。
・定期試験(A):100点満点で定期試験期間に行う。再試験・追試験は行わない。
・レポート(B):1−13回の講義において毎回20点満点で行い、合算する(260点満点)。
評価点=A*9/10+B/26
評価点をもとに、理解度をA+,A,B,C,D,FのGradeで評価する。Grade D以上を合格とする。

<教科書>
指定教科書なし。

<参考書>
大村平 著「改訂版 ORのはなし」日科技連出版社

<オフィスアワー>
火曜昼休み、講師室(1N-125)で行う。
上記以外の時間を希望の場合はメールで事前に連絡してアポイントメントを取ること。
メールアドレス:jt13455@ns.kogakuin.ac.jp


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