2017年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科
○情報処理演習(Exercises in Computer Literacy)[5P06]
1単位 山崎 浩之 講師 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- プログラミングの基礎的な内容について講義と演習の形式で学ぶ。プログラミングにより実現できるコンピュータの活用方法を、多くの例題を通して自ら体験し考察する。与えられたプログラムの処理の流れを読み取れるようになること、やさしい問題を解決するプログラムを自ら考案して作成できるようになることを目標とする。
- <受講にあたっての前提条件>
- とくになし
- <具体的な到達目標>
- 1. VBAプログラミングの基本的な文法を理解できること。
2. VBAプログラミングに現れる基礎的なアルゴリズムを理解できること。 3. 基本的で短いソースコードを読んでそのコードの機能が理解できること。 4. 簡単な課題を与えられたとき、自らプログラムを考案して課題の解決に利用できること。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. Excel VBAの基本操作、変数の種類
後期の授業内容と成績評価について説明する。 教科書第1章・第2章のサンプルプログラムを例に、Excel VBA環境の使い方を練習する。 準備学習:教科書第2章を熟読する。
2. 四則演算と条件判断文 準備学習:教科書第3章を熟読する。 3. 繰り返し文による反復(1) 準備学習:教科書第4章を熟読する。
4. 繰り返し文による反復(2) 典型的な反復処理を練習する。 数列の計算(合計)・冪乗根の近似値(収束)・覆面算(探索) 準備学習:教科書第4章の章末問題を解く。
5. プロシージャ SubプロシージャとFanctionプロシージャ 準備学習:教科書第5章を熟読する。
6. 前半のまとめ 前半(第1〜5章)の内容について身についているか、小テスト形式で確認する。 プロシージャの応用(課題の制作)。 ワークシートからFunctionプロシージャを呼び出す。 準備学習:前半の内容について疑問があれば質問できるよう整理しておく。 7. 配列とワークシートの利用 配列とセルの共通点・相違点に焦点をあてて解説する。 準備学習:教科書第9章前半を熟読。教科書第6章前半を熟読する。 8. ワークシートの活用 オブジェクト変数。グラフを描く(ChartWizardの利用)。 準備学習:教科書第6章後半を熟読する。
9. 再帰呼び出しによる反復 ハノイの塔を題材とし、再帰・漸化式・数学的帰納法の関係を解説する。 準備学習:教科書第7章を熟読する。 10. 文字・文字コードの処理と暗号 シーザー暗号・アフィン暗号を題材に、ASCII文字符号の処理を解説する。 準備学習:教科書第8章を熟読する。
11. 文字列の処理と再帰的関数 文字列・単語列の処理を題材に、繰り返し文と再帰関数の練習をする。 準備学習:教科書第8章の章末問題を解く。 12. 後半のまとめ ユーザ定義型について、簡単に解説する。 後半(第6〜9章)の内容について身についているか、小テスト形式で確認する。 準備学習:後半の内容について疑問があれば質問できるよう整理しておく。 13. 応用例 モンテカルロ法 モンテカルロシミュレーション・モンテカルロ積分について紹介する。 準備学習:教科書第10章を熟読する。
14. 学習内容の振り返り 学習の成果を確認する。 準備学習:全ての提出課題(宿題)が受理されていることを確認する。
- <成績評価方法>
- 定期試験期間内に筆記試験(資料持込不可)を実施します。
定期試験(40%)と演習評価(60%)で評価し、Grade D以上の者に単位を認めます。 正当な理由なく定期試験を受験しなかった場合は受講放棄と判断し、Grade Fとします。
演習評価は提出課題の提出状況と完成度に加え、毎回の授業への参加状況と授業内に行う 小テストの結果を評価します。欠席については、1回あたり2点を減じます。
提出課題については上記の授業計画に記載してありません。授業の進行に沿って提出用の課題(宿題)を出題します。期限を明示して提出の指示を与えますので、出題内容をよく確認し、指定された期限までに仕上げ、提出してください。受理できる水準にない提出物に対しては、再提出を求める旨をメールで連絡しますので、指示に従ってください。
- <教科書>
- 「Excel環境におけるVisual Basicプログラミング(第3版)」加藤潔 著(共立出版)
演習の授業であり,教科書がないと授業参加が困難となる。必ず,毎回の授業に持ってくること。
- <参考書>
- 指定参考書なし。
VBAに関する情報は、マイクロソフト社から公開されているウェブページ上のドキュメントから得ることができます。 『Office 2013 Visual Basic 言語リファレンス』 https://msdn.microsoft.com/JA-JP/library/jj692818.aspx など
- <オフィスアワー>
- 新宿(後期):木曜日16:00〜18:00 <居室未定>
不在の場合もあるので、事前に連絡することを推奨します。 学生連絡用のアドレスは ct10634[at]ns.kogakuin.ac.jp まで。 なお、簡単な質問は授業後の教室でも受け付けます。
- <学生へのメッセージ>
- 上記の指定教科書を演習書として利用します。一人一冊ずつ毎回持参してください。他の学生の教科書を見せてもらう行為は、相手に迷惑となるので禁止しています。
ただ授業に出席しているだけではプログラミングの力はつきません。「理解できるまで自分で考える・分からないことは必ず質問する」という姿勢で履修してください。
- <備 考>
- リピート履修は演習室の人数制限があるため、再度の履修を推奨されるD評価を受けた者のみを受け入れます。
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