2017年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

情報デザイン学実験(K)[5A24]

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2単位
NPチャンドラシリ 教授  
近藤 公久 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
蒲池 みゆき 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
市原 恭代 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
福田 一帆 准教授  
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
画像・音声信号処理、色光スペクトル、心理学実験などについて、さまざまな実験を通して理解を深めることをねらいとする。

<受講にあたっての前提条件>
1・2年次で学習した関連講義をよく復習しておくこと。実験ノートを準備すること。

<具体的な到達目標>
毎回の実験目標を達成し、その結果を2週間に一回レポートにまとめることとする。

<授業計画及び準備学習>
内容:心理学実験(視覚)、信号処理、画像処理、色光のスペクトル分析、心理学実験(音)についての実験を行う。

1. ガイダンス
情報学実験の後期の実験内容、目的などについて説明する。また担当教員、TAの紹介を行う。
(準備)シラバスを読み、情報学実験の目的、内容をよく理解しておくこと。

2. 心理学実験(視覚)T
(ねらい)人の視覚特性の測定法の基礎知識を修得し、適切なデータ取得ができるようになる。
(内容)視覚特性の基礎的測定法の1つを身につけ、データの取扱いを学ぶ。
(得られること)人の特性を測定する手法と倫理的注意点の理解。
(予習)テキストおよび参考書を読み、表計算ソフトの基本的取扱いを復習しておく。

3. 心理学実験(視覚)U
(ねらい)人の視覚特性の測定法の基礎知識を修得し、適切なデータ分析ができるようになる。
(内容)視覚実験のデータ解析手法の1つを身につけ、考察のポイントを学ぶ。
(得られること)人の特性を測定し、データから何が分かるかを自ら考察し、実験のポイント
 を理解。
(予習)テキストおよび参考書を読み、関連する論文検索を行ってみること。

4. デジタル信号処理T
(ねらい)離散フーリエ変換を用いた周波数分析について理解できるようになる。
(内容) Matlab上でプログラムを作成し、音声信号の分析を行う。
(得られること)信号の周波数分析について理解。
(予習)テキストおよび参考書を読み、離散フーリエ変換とMatlab上でのプログラミングに
 ついて調べておくこと。

5. デジタル信号処理U
(ねらい)周波数領域でのフィルタリングについて理解できるようになる。
(内容)音声信号をローパスフィルタ(Low-pass filter: LPF)、ハイパスフィルタ(High-
 passfilter: HPF)とバンドパスフィルタ(Band-pass filter: BPF)を用いて処理する。
(得られること)周波数領域での信号のフィルタリング特性について理解。
(予習)テキストおよび参考書を読み、信号のフィルタリングについて調べておくこと。

6. レポート作成指導および再実験
 実験 2−5 のレポート作成の指導および再実験を行う。

7. 画像処理 I
(ねらい)画像処理の基礎知識を修得して、簡単な画像処理をできるようになる。
(内容)画像処理の基礎を学び、簡単な画像処理をプログラミングにより実行、考察する。
(得られること)基本的な画像処理手法の理解。
(予習)テキストおよび参考書を読み、画像処理に関する基礎的な知識を得ておく。

8.画像処理 II
(ねらい)目的に応じた画像処理を計画、実行できるようになる。
(内容)画像処理を計画、実行して結果を考察する。
(得られること)画像処理の応用方法の理解。
(予習)実験方法を計画しておき、その実行に必要な知識を得ておく。

9.色光のスペクトル分析T
(ねらい)色彩の理解、分光スペクトルから3原色RGBが分離されることを理解する。
(内容)分光器で色光で分光して自分の目で確かめる。分光データから3原色
RGBおよび3刺激値XYZを導き出す計算を行う。
(得られること)分光スペクトルの理解。波長別の光の量によって3刺激値(3原色)
 ができていることを実験と計算によって理解する。
(予習)色彩に関する参考書を読み、色彩に関する事前知識を得ておくこと。

10.色光のスペクトル分析U
(ねらい)分光の理解、分光スペクトルから色が等色できることを理解する。
(内容)3刺激値の計算、 等色によって同じ色でも組成が違うことを確かめる。
 積分することで、明るさを3刺激値の一つに集中できることを知る。
(得られること)等色とXYZ表色系を実験と計算によって理解する。
(予習)国際照明委員会の3刺激値について調べ、計算方法を理解しておくこと。

11. 心理学実験(音)T
(ねらい)音とは何か、音声とは何かの基礎知識を習得する。
(内容)音の特性を計測、視覚化、編集を行うとともに、12回で実施する実験刺激を
 作成する。
(得られること)音や音声の特性を測定する手法と実験計画法の理解。
(予習)テキストおよび参考書を読み、三角関数の復習、音を計算機で扱う方法を予習
 しておく。

12. 心理学実験(音)U
(ねらい)人の聴覚特性の測定法の基礎知識を修得し、適切なデータ解析ができるようになる。
(内容)人の聴覚特性や音声知覚の測定法の1つを身につけ、データの取扱いを学ぶ。
(得られること)聴覚特性をPCを用いて測定する手法とデータ解析・報告方法。
(予習)テキストおよび参考書を読み、解析に必須の統計処理について予習しておく。

13. レポート作成指導および再実験
 実験 7−12 のレポート作成の指導および再実験を行う。

14. 学習内容の振り返り

<成績評価方法>
成績は、出席、実験の実施、実験レポートの提出で評価する。

<教科書>
あらかじめ用意している「実験テキスト」を、事前にダウンロードし、印刷、熟読し、実験の内容、手順をよく確認しておくこと。

<参考書>
実験項目に関係する書籍は図書館に多くあるので、事前によく読んでおくこと。

<オフィスアワー>
実験前後,または担当教員に電子メール等でアポイントメントを取ること。

<学生へのメッセージ>
今年度から2年次の必修科目として実施する。実験を通して、座学で学んだ内容を確認すると共に、実験の重要性、面白さを体感してもらいたい。後期は、前期とは違い、さまざまな実験項目を準備しているので、大いに楽しんで実験に取り組んでもらいたい。


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