2017年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
Linux[4B17]
2単位 十山 圭介 非常勤講師
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- Linuxを通してソフトウェアの実行環境や開発環境について基礎的な知識を得るとともに、オペレーティングシステムを構成する要素技術やそれらの考え方の理解を深める。
- <受講にあたっての前提条件>
- 既習または並行して履修すべき科目は特にないが、コンピュータの仕組みについて基本的な項目、データ構造とプログラミングの基礎を理解していることを前提とする。
オペレーティングシステムの基礎に関する知識があることが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- オペレーティングシステムを介してプログラムがコンピュータ上でどのように動作するかを理解できる。
オペレーティングシステムの基本的な概念がLinuxでどのように実現され、プログラムの開発でどのように利用されるかを理解できるようになる。
- <授業計画及び準備学習>
- 準備として、参考書[1または2]および[3]の下記に示す関連部分を事前に読んでおくことが望ましい。
( 1)授業の概要と進め方について プログラムの実行やブート、OS(主にLinux)のインストールなどについてを含む) ( 2)オペレーティングシステム機能の概要、Linuxオペレーティングシステムとは [2]1章、[3]第1章 ( 3)Linuxの基本的な操作方法・コマンドについて [3]第3章、第4章、第5章 ( 4)Linuxの基本構造・機能・デスクトップ環境について ( 5)ファイルシステム 二次記憶装置を管理し、効率的に利用する方式について [2]第3章、第6章 ( 6)メモリ管理 アドレス空間について、ページングによる仮想記憶の概念と機構について [2]第5章、第8章 ( 7)プロセス管理について [2]第4章 ( 8)I/Oシステムについて ( 9)シェルスクリプトと開発環境について [3]第9章 (10)アクセス制御とデータ保護、セキュリティについて [3]第8章 (11)並行プロセスとプロセス間通信 複数のプロセスが並行して実行される環境での制御方式について [2]第7章 (12)ネットワーク、ファイル共有について (13)Linuxと組込みシステム、Linuxの開発について (14)学習内容の振り返り、学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法>
- 原則として、学習成果確認の試験結果を到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。
余りに少ない出席数はそれだけで不可とする。
- <教科書>
- 指定教科書なし。
講義資料で説明する。
- <参考書>
- [1] 吉澤康文 著「オペレーティングシステムの基礎 - ネットワークと融合する現代OS - 」, オーム社, 2015
[2] 電子情報通信学会 知識ベース「知識の森」7群3編「オペレーティングシステム」 http://www.ieice-hbkb.org/portal/doc_588.html [3] 岡田賢治 他 著「Linux標準教科書(Ver.2.0.0)」,2012-10-01版,特定非営利活動法人エルピーアイジャパン,2012 [4] 前野譲二 他 著「Linux演習」IT Text, オーム社, 2005 [5] A. S. Tanenbaum 著,水野忠則 他 訳「モダンオペレーティングシステム 原書 第2版」,ピアソンエデュケーション,2004
- <オフィスアワー>
- 授業の後で教場で。
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