2017年度工学院大学 情報学部情報通信工学科

科学レポートの書き方(Technical Writing for Science)[3D11]

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2単位
小林 良太郎 准教授  
最終更新日 : 2018/09/28

<授業のねらい>
レポートの書き方について、講義と実践によって学んでいく。
この授業を通じて、実験レポートや論文等の科学的文書を書くにあたっての基本的な作法を身につける。

<受講にあたっての前提条件>
ワープロソフトを用いて日本語の文書作成ができること。

<具体的な到達目標>
一般的な科学レポートの形式にのっとった文書を作成できる。
論理的かつ客観的に相手に自分の考えを正しく伝えるための文書作成ができる。
数式、図表を適切に用いた文書を作成できる。

<授業計画及び準備学習>
以下の項目に沿って講義を進める。なお、2〜4回の授業を通じて、客観的に伝わる文章とは何かを学び、5〜9回の授業を通じて、レポートを書く際に気をつけるべき点や、有用なテクニックなどを学び、10〜14回の授業を通じて、これまで学んだ注意点に気をつけながら、実際に長めのレポートを書く作業を行う。

 1.ガイダンス
  準備学習:指定教科書等,レポートの書き方についての参考書を一度通読しておくこと

 2.言いたいことを表現する
  準備学習: 第1回の授業時に指定する文章を書いてくること

 3.客観的文章と主観的文章
  準備学習: 第2回の授業時に指定する文章を書いてくること

 4.論理的思考による文章作成
  準備学習: 第3回の授業時に指定する文章を書いてくること
  事後学習: これまでに書いたことがあるレポートを、2〜4回で学んだことを活かして書き直すこと

 5.数式、図、表のあつかい
  準備学習: 自分で図と表を作成する。一番気に入っている数式を探しておく。

 6.数値の扱い
  準備学習: 第5回の授業時に指定する文章を書いてくること
 
 7.パラグラフライティング
  準備学習: 文章の階層などについて、参考書等の該当箇所を読んでおく

 8.形式と構造
  準備学習: 文章の形式や構造、言葉遣いについて参考書等の該当箇所を読んでおく

 9.結果と考察
  準備学習: 結果の示し方の考察の仕方について、参考書等の該当個所を読んでおく

10.書きはじめる前に,アウトラインの作り方
  準備学習: 期末レポートの題材を考えておく

11.パラグラフとトピックセンテンス
  準備学習: 期末レポートの概要とアウトライン(目次)を作成しておく

12.下書きの作成
  準備学習: アウトラインをさらに細分化し、パラグラフごとのトピックセンテンスを作成しておく

13.推敲について
  準備学習: 期末レポートの下書きを完成させておく

14.学習内容の振り返り

<成績評価方法>
学期末の課題レポートおよび毎回の授業時の小レポートによって到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。

<教科書>
特に指定しないが、「文章の書き方」や「論文・レポートの書き方」に関する書籍を1冊準備しておくこと。

<参考書>
特に指定しない

<オフィスアワー>
水曜日12:50〜13:25、八王子教員控え室にて質問等を受け付ける。
※連絡用メールアドレスや研究室の場所など、詳しいことは初回授業時に知らせる。

<学生へのメッセージ>
講義では、科学的文章を書くための作法について説明していきます。講義で学んだ作法を意識しながら、大学で作成する実験レポートや論文等を作成し、科学的文章を書くスキルを磨いていくことを期待します。それに加え、科学的文章を書くスキルを、就職活動におけるESの作成や、企業での報告書作成など、様々な場面に応用していくことも期待します。


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