2017年度工学院大学 建築学部
△政治学B(Political Science B)[1K48]
2単位 松尾 隆佑 非常勤講師
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ◎ | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 政治が各種の技術と取り結ぶ諸関係を歴史的・理論的な観点から学習し、新たな技術の登場により生じる政治的な変化や課題を理解するとともに、民主政治を担う一人の市民として、より望ましい政治のあり方を自分なりに考察する視角を身につけること。
- <受講にあたっての前提条件>
- 特になし。
- <具体的な到達目標>
- 1)各種の技術が政治に与える影響を、複数の代表的な事例について、歴史と理論の両面から説明できるようになること。
2)現代の新たな技術が民主政治のあり方を変化させる可能性について、個別の事例と関連づけて整理できるようになること。 3)自らの関心や立場への認識を深め、技術の発展が民主政治にもたらしうる変化のうちで、何が重要な問題であり、何が望ましい解決策になりうるのかを考察できるようになること。
- <授業計画及び準備学習>
- 下記の計画に従い、講義形式で授業を行なう(ただし、授業の進捗や研究の進展、社会情勢等を考慮して、計画は変更される場合がある)。講義にあたっては、必要に応じて配布資料や投影資料を用いる。
第1回:導入(講義の進め方、政治学における技術) 第2回:政治とテクノロジー 第3回:政治と空間 第4回:政治と都市 第5回:政治と住宅 第6回:政治と建築 第7回:政治工学 第8回:アーキテクチャ 第9回:監視社会 第10回:オープン・ガバメント 第11回:eデモクラシー 第12回:人工知能 第13回:まとめ 第14回:学習内容の振り返り
毎回の授業後に要点を自分なりに整理し、準備学習として次の授業前に見返すよう心がけること。さらに、関心に応じて下記の参考書も読むことを推奨する。
- <成績評価方法>
- 期末試験により、上記の到達目標の達成度合いを評価する。評価基準の詳しい説明や、評価方法・評価基準に変更がある場合の案内は、授業内で行なう。
- <教科書>
- 指定教科書なし。
- <参考書>
- 各回の内容に応じた参考書を授業内で紹介する。民主政治に関する定評ある著作としては、以下がある。
・杉田敦『デモクラシーの論じ方――論争の政治』(ちくま新書、2001年) ・森政稔『変貌する民主主義』(ちくま新書、2008年) ・R. A. ダール『デモクラシーとは何か』(中村孝文訳、岩波書店、2001年)
- <オフィスアワー>
- 講義に関する質問等は、授業前後に教室内で対応するほか、電子メールでも受け付ける。その他の授業運営に関する事項は、初回の授業内で言及する。
- <学生へのメッセージ>
- あなたが政治を好きか嫌いかにかかわらず、社会のなかで生きる限り、決して政治から逃れることはできません。自分が政治とどのような距離感で付き合っていけばよいかを見定めるため、基礎的な知識と考える材料を得るつもりで講義に参加するとよいでしょう。
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