2017年度工学院大学 建築学部
△微分積分II(Calculus II)[5312]
2単位 長谷川 研二 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 多変数関数、特に2変数関数の微分積分について学習する。具体的な内容は、偏微分係数・偏導関数、接平面の方程式、高階偏導関数、テイラー展開、極値問題、重積分と累次積分、積分順序の交換、重積分の極座標変換などである。
- <受講にあたっての前提条件>
- 微分積分Tの内容をきちんと理解している必要がある。
- <具体的な到達目標>
- 1. 2変数関数の偏導関数を計算することができる。
2. 2変数関数の極値を求めることができる。 3. 重積分を累次積分に書き直して計算することができる。 4. 極座標を利用して重積分を計算することができる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 偏微分係数と偏導関数
偏微分係数の定義を理解し、偏導関数の計算をする。 準備学習:「微分積分T」で学習した微分の定義と基本公式について復習しておく。 2. 接平面の方程式 偏微分係数の幾何的意味を理解し、接平面の方程式を導き計算する。 準備学習:偏導関数について復習しておく。 3. 高階偏導関数 高階偏導関数の定義や記号について学び、高階偏導関数を計算する。 準備学習:「微分積分T」で学習した1変数の高階導関数について復習しておく。 4. 合成関数の微分法 2変数関数の合成関数の偏導関数を計算する。 準備学習:「微分積分T」で学習した1変数の合成関数の微分法について復習しておく。 5. 2変数関数のテイラー展開 2変数関数のテイラー展開を計算する。 準備学習:「微分積分T」で学習した1変数のテイラー展開を復習しておく。 6. 2変数関数の極大・極小とヘッシアン ヘッシアンによる2変数の極大・極小の判定について学び、簡単な場合の問題を解いてみる。 準備学習:テイラー展開について復習しておく。 7. 2変数関数の極値問題の解法 2変数関数の様々な極値問題を解いてみる。 準備学習:2変数関数の極大・極小について復習しておく。 8. 重積分と累次積分 重積分の概念について学び、累次積分の公式を理解する。 準備学習:「微分積分T」で学習した積分の基本公式について復習しておく。 9. 長方形上の重積分の計算 累次積分を用いて長方形上の重積分を計算する。 準備学習:累次積分について復習しておく。 10. 一般領域上の重積分の計算 累次積分を用いて一般領域上の重積分を計算する。 準備学習:累次積分について復習しておく。 11. 積分順序の交換 積分の順序交換の意味を学び、積分の順序交換を用いて重積分を計算する。 準備学習:重積分の計算について復習しておく。 12. 極座標とヤコビアン 極座標の定義と重積分へ応用に必要なヤコビアンを学ぶ。 準備学習:「微分積分T」で学習した置換積分について復習しておく。 13. 極座標による重積分の計算 極座標変換を用いて、様々な重積分を計算する。 準備学習:極座標とヤコビアンについて復習しておく。 14. 学習内容の振り返り 準備学習:期末試験で解けなかった問題の解き方を考えておくこと。
- <成績評価方法>
- 試験期間に実施する期末試験100%。到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。2014年以前入学者は60点以上に単位を認める。
- <教科書>
- 長谷川研二 他「理工系のための微分積分」培風館
- <参考書>
- 高木悟 他「理工系のための基礎数学」培風館
- <オフィスアワー>
- 水曜日16:00〜17:00(1E-313数学研究室)
- <備 考>
- 「理工系のための微分積分」「理工系のための基礎数学」の訂正は
http://home.att.ne.jp/air/satorut/book/index.html
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