2017年度工学院大学 建築学部
△フランス語初級II(Basic French II)[2510]
1単位 沼田 憲治 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- この授業は、フレンチ・ポップスを通して、音声と文字の両面からフランス語の音とリズムを体得し、その基礎を確立することを目的とする。
そのため、授業では与えられた課題曲(あるいは自分で見つけた自由曲)を、リスニングと発声練習を繰り返しながら、数回かけて歌えるようになるまで暗唱する。その過程で練習問題をこなしながら、自然に文法知識が身につくようにする。
- <受講にあたっての前提条件>
- フランス語初級Tを履修していること。
- <具体的な到達目標>
- (1)フランス語の曲の歌詞を暗唱し、書き取れるようにすること
(2)カラオケ等でフランス語の曲を歌えるようにすること
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 夏休みの課題提出/前期の復習
準備学習:課題曲(1)〜(5)を通して3回歌う。 2. 課題曲(6)Tout, tout pour ma chérie1/疑問副詞/身体の部分を覚えよう 準備学習:前期末試験で間違えたところを見直してくる。 3. 課題曲(6)Tout, tout pour ma chérie2/venirの活用/最上級 準備学習:身体の部分を含む文を10個作る。 4. 課題曲(7)La Marseillaise1/allerの活用/国名と前置詞/助動詞を覚えよう 準備学習:venirの活用を発音しながら、10回書く。 5. 課題曲(7)La Marseillaise2/命令文/時間に関する語彙を増やそう 準備学習:allerの活用を発音しながら、10回書く。 6. 課題曲(3)Les Champs-Elysées3/目的語人称代名詞/疑問代名詞/関係代名詞 準備学習:課題曲(6)と(7)を歌いながら、歌詞を書く。 7. 課題曲(3)Les Champs-Elysées4/代名動詞/非人称表現 準備学習:主語人称代名詞・所有形容詞・強勢形の復習をしておく。 8. 課題曲(8)Du soleil au cœur1/複合過去/過去分詞の作り方/朗読チェック5 準備学習:avoirとêtreの活用を復習しておく。 9. 課題曲(8)Du soleil au cœur2/半過去/朗読チェック6 準備学習:chanterとarriverの複合過去形の活用を発音しながら書く。 10. 課題曲(9)Le temps des cerises1/単純未来/朗読チェック7 準備学習:課題曲(3)と(8)を歌いながら、歌詞を書く。 11. 課題曲(9)Le temps des cerises2/朗読チェック8 準備学習:複合過去、半過去、単純未来の例文を発音しながら、3回ずつ書く。 12. 課題曲(3)、(6)〜(9)総復習/シャンソンタイトルクイズ 準備学習:課題曲(3)、(6)〜(9)を歌いながら、歌詞を書く。 13. プレゼンテーション2(課題曲の発表) 準備学習:課題曲(3)、(6)〜(9)の中から一曲選び、歌う練習をしておく。 14. 後期学習内容の振り返り/1年間を振り返って(アンケート) 準備学習:後期試験で分からなかった問題の正解を考えておく。
- <成績評価方法>
- 評価は以下のような配分で行う。
1 後期末試験(60%)、2 後期プレゼンテーション(20%)、3 宿題・レポート(10%)、4 授業への参加具合(10%) なお、後期試験は定期試験期間中に実施する。
- <教科書>
- 『ポップ・フランセ−−フレンチ・ポップスで学ぶフランス語−−/Pop français』(杉村裕史著、駿河台出版社)定価2500円。
- <参考書>
- 仏和辞典は、紙の辞書であればプチ・ロワイヤル仏和辞典(旺文社)、ディコ仏和辞典(白水社)を、電子辞書ならばプチ・ロワイヤル仏和辞典(旺文社)、クラウン仏和辞典(三省堂)を勧める。ただし、必ずしも最初から必要なわけではないので、授業時に詳しく指示する。
- <オフィスアワー>
- 授業の後に教場で。事前にメールで連絡を入れることが望ましい。
- <学生へのメッセージ>
- この授業に向いているのは、音楽が好きで、好奇心の旺盛な、意欲的な学生である。
歌詞を覚えるにあたっては、Youtube等で曲を繰り返し聴いて、メロディーといっしょに覚えるようにすることが大切である。もちろん、言葉の意味を考えることも必要だが、それ以上に言葉を音として捉えること。日本語の歌を覚えるときにどういう方法をとっているのかを思い出してみよう。お気に入りのテレビのCMやドラマの主題歌が、思わず口を出てしまうことがないだろうか? フレンチ・ポップスを覚える場合も、その域に達するようになればしめたものである。最初は原曲のテンポについていくのは難しいだろうが、「ノリ」を大事にし、なり切って歌ってみよう。 一方で、正確な発音を身につけることも忘れてはならない。そのために効果的なのが「朗読」である。一旦メロディーから離れ、歌詞を一個のテクストとてして暗唱できるようになるまで、何度も読んでみよう。その際大切なのが、フランス語の綴りと発音の関係性を意識することである。次に、ある程度暗記できた時点で、今度は歌詞を声に出しながら、手で書いてみよう。これを繰り返すことによって、音と文字の双方からフランス語のリズムを徐々に体に染み込ませていく。 朗読の際に活用してほしいのが、教科書付属のCDである。そのままでは活用し切れないと思われるので、教科書を購入したら、すぐにCDをmp3化しスマホ等の携帯端末で毎日、いつでも、どこでも聴けるようにしておくこと。授業で数回曲を聴いただけで歌えるようになるわけがない。日常的にフランス語の音のシャワーを浴びることが大切である。フランス語は歌うように話し、話すように歌うとよく言われる。この授業を通して、フランス語の音楽性を少しでも体感してもらいたい。
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