2017年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科
現代社会論(On the Contemporary Society)[4511]
2単位 勝田 由美 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ◎ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- この授業では、社会を様々な視点から考察する手がかりとして、社会学の誕生から多様な学派が生じるまでの流れを基本的に理解します。
理解にあたっては講義を聞くだけでなく、自ら参考文献(配布資料)を読み、それについて書き、話すことで基本的なコミュニケーション能力も積極的に養います。
- <受講にあたっての前提条件>
- この授業は受講者の参加を前提とします。資料として読解用プリントを配布するので、毎回、必ず熟読し、
きちんと予習をしたうえで授業に臨むこと。
- <具体的な到達目標>
- ・社会学の歴史をたどり、社会学史にたいする基本的な知識を身につける。
・社会学の幅広いアプローチのなかで代表的な思想傾向を理解する。 ・授業で学んだ内容について文章にまとめたり、口頭で人に説明したりすることができる。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週 [社会学とは何か]
準備学習: Wikipedia「社会学史」の第3章1節「コント、スペンサー、マルクス」の部分を読んでくる。
第2週 [社会学の創始者コントの思想] 準備学習: コントにかんする資料(前回配布)を読んでくる
第3週 [エミール・デュルケムの思想(T)] 準備学習: デュルケムの方法論にかんする資料(前回配布)を読んでくる
第4週 [エミール・デュルケムの思想(U)] 準備学習: デュルケムの『自殺論』にかんする資料(前回配布)を読んでくる
第5週 [エミール・デュルケムの影響] 準備学習: 晩年のデュルケムとその影響にかんする資料(前回配布)を読んでくる
第6週 [カール・マルクスの思想(T)] 準備学習: 史的唯物論にかんする資料(前回配布)を読んでくる
第7週 [カール・マルクスの思想(U)] 準備学習: 社会学者としてのマルクスにかんする資料(前回配布)を読んでくる
第8週 [マックス・ウェーバーの思想] 準備学習: ウェーバーの方法論にかんする資料(前回配布)を読んでくる
第9週 [マックス・ウェーバーの影響] 準備学習: ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』にかんする資料(前回配布)を読んでくる
第10週 [ゲオルグ・ジンメルの思想] 準備学習: ジンメルの方法論にかんする資料(前回配布)を読んでくる
第11週 [ゲオルグ・ジンメルの影響] 準備学習: ジンメルと、ミクロ社会学やシカゴ社会学との関係にかんする資料(前回配布)を読んでくる
第⒓週 [社会学と社会史] 準備学習: フィリップ・アリエス『子供の誕生』の抜粋プリント(前回配布)を読んでくる
第13週 [ミシェル・フーコーの思想] 準備学習: フーコー『監獄の誕生』の抜粋プリント(前回配布)を読んでくる
第14週 [学習内容の振り返り] 準備学習: これまでに学んだことを振り返り、授業で学んだ社会学者1名について、口頭で簡単に説明できるように準備してくる。
- <成績評価方法>
- 毎回の参加(質問や発言、授業内に書く小レポート)によって評価する。
- <教科書>
- 特になし
- <参考書>
- 特になし
- <オフィスアワー>
- 木曜日⒓時50分〜13時30分 総合教育棟S−321室
- <学生へのメッセージ>
- 社会学は「日常的な学問」であるという言い方がよくされます。
しかし、自分にとって自明な「日常」、何気なく過ごしている毎日の生活ときちんと向き合い、それをとらえ返して分析することは容易ではありません。 19世紀以来、多くの人が、その分析の視座を獲得するために、歴史や哲学を含む幅広い学問を背景として格闘してきました。 この授業ではその苦難の歴史に触れてみたいと思います。
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