2017年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科
福祉施設計画(Architectural Planning of Welfare Facilities)[4E16]
2単位 境野健太郎 准教授
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 本講義では、日常の学生の生活では馴染みが薄く内容を理解しにくい福祉施設について、福祉施設のもつ機能と役割を総合的に理解した上で、施設計画の基本的な考え方を修得し、これからの福祉施設計画に必要な提案能力を身につけることを目的とする。
- <受講にあたっての前提条件>
- 既習科目、または並行履修科目についての前提条件は特にないが、「ケアと住環境」を修得していることが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- 学習の到達目標は、福祉施設は利用する人の立場や場面によって要求が異なることを踏まえた上で、福祉施設のもつ機能と役割を総合的に理解することである。具体的には、福祉施設における生活や要求の多様化・複雑化に対し、建築空間がつくられるときの生活要求の捉え方を理解し、建築すべき空間の目的や機能を正しく把握することであり、設計上の課題を解決するためにさまざまな知識を総合的に活かす視点の重要性を認識することである。また、それぞれの福祉施設の社会的意義と計画の歴史や時代背景を理解した上で、施設計画の基本的な考え方を理解し、これからの福祉施設計画に必要な提案能力を身につけることである。
- <授業計画及び準備学習>
- 下記の内容に加え、講義内容の理解に必要な一般教養や社会常識、あるいは時事問題などを説明するとともに、講義した内容を理解し、敷衍して考える力を身につけられるよう、講義内容へのコメントを求めたり小課題を課したりすることで、講義内容を理解しているか確認する時間を毎回の授業に設けます。
また、修得した知識を用いて分析や評価をすることで、創造的な提案能力を涵養できるよう、教員と学生が双方向で考えや意見を交わし議論する時間をグループワークの授業時間を中心に設けます。
09/14(木)第01回 ガイダンス 福祉施設の社会的意義 準備学習:福祉施設が社会的に果たす役割について調べておく 09/21(木)第02回 高齢期における住まいと暮らし 加齢による心身の機能低下(筋力低下・生理機能低下・疾患)と住空間 準備学習:高齢期の身体特性の変化について調べておく 09/28(木)第03回 高齢者福祉施設の種類と制度 日本における高齢者福祉施設の種類と関連法規 準備学習:高齢者福祉施設の種類と介護保険制度について調べておく 10/05(木)第04回 高齢者福祉施設の機能と空間構成(1) 高齢者福祉施設の事例を見ながら求められる機能と役割を整理する 準備学習:高齢者福祉施設に設けられる空間と機能について調べておく 10/12(木)第05回 高齢者福祉施設の機能と空間構成(2) 高齢者福祉施設に求められる機能と役割を整理し発表する 準備学習:先週からの作業を発表できるようにまとめておく 10/19(木)第06回 高齢者福祉施設の機能と空間構成(3) 高齢者福祉施設に求められる機能と役割を整理し発表する 準備学習:先週からの作業を発表できるようにまとめておく 11/02(木)第07回 高齢者福祉施設の設備的配慮 高齢者ケア施設の安全性とスタッフの労働環境への配慮 準備学習:高齢者ケア施設において提供されるケア内容について調べておく 11/09(木)第08回 バリアフリーとユニバーサルデザイン 住宅・まちづくりとバリアフリー、ユニバーサルデザイン 準備学習:バリアフリーとユニバーサルデザインについて調べておく 11/16(木)第09回 地域包括ケアシステム 超高齢社会の状況と高齢者を地域で支えるシステム 準備学習:日本の人口構成の推移と加齢に伴う生活環境の選択肢について調べておく 11/30(木)第10回 福祉施設とノーマライゼーション 社会福祉六法の理念と障害者福祉施設・児童福祉施設 準備学習:障害者福祉施設、児童福祉施設について調べておく 12/07(木)第11回 リタイアメントコミュニティと日本版CCRC(1) 高齢者を地域で支えるさまざまな取り組みの歴史と現在 準備学習:高齢化に対応した魅力的なまちづくりについて調べておく 12/14(木)第12回 リタイアメントコミュニティと日本版CCRC(2) 高齢化に対応した魅力的なまちづくりについて提案し発表する 準備学習:先週からの作業を発表できるようにまとめておく 12/21(木)第13回 リタイアメントコミュニティと日本版CCRC(3) 高齢化に対応した魅力的なまちづくりについて提案し発表する 準備学習:先週からの作業を発表できるようにまとめておく 01/18(木)第14回 学習内容の振り返り 準備学習:前回までの総復習を行う
- <成績評価方法>
- 評価はレポート、演習(発表)により行う。
講義の3分の2(9回)以上の出席をもって、成績評価の対象とする。成績評価は、レポート(50%)、演習発表(50%)を目安に判断し、総合的に評価する。
- <教科書>
- 指定教科書なし。
- <参考書>
- 指定参考書なし。参考となる文献については、講義の中で適宜紹介する。
- <オフィスアワー>
- 毎週木曜日13:00〜13:30、新宿キャンパス25階 A-2573号室
講義の前後、または事前に sakaino☆cc.kogakuin.ac.jp まで連絡があった場合は、この限りではない。(☆を@に直してください)
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