2017年度工学院大学 建築学部建築学科

地盤・基礎工学(Foundation Engineering)[6J01]

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2単位
梅野 岳 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/09/28

<授業のねらい>
建築基礎とこれを支える宅地・地盤に関する基礎知識と、基礎構造の設計に当たっての基本的な考え方を理解する。
 将来、建築家や建築設備関連技術者など、建築構造や建設工事とは別分野を目指す受講生にとっても、最低限知っておくべき建築基礎構造に関する知識を身につける。

<受講にあたっての前提条件>
構造系専門科目の選択者が望ましいが、建築基礎に関する知識習得に興味があり、学習意欲がある者であれば受講に当たっての制限は特にない。

<具体的な到達目標>
具体的な達成目標として、以下の3項目を掲げる
(1)地形から推定される基礎の課題を理解する
(2)各種地盤の基本的な性状と地盤調査の基本を理解する。
(3)自宅の基礎形式とその支持力検証結果を第三者に分かり易く説明することができる。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス、この講座で学ぶことー建築基礎工学概論ー
  
  準備学習:建築基礎に関する最近の技術的話題について調べてくる。

2.地盤の形成、地形と地層、土質の分類
   ◇演習課題-1の出題:自宅の地形・基礎の調査
   
  準備学習:事前に配布する資料を読み、地形と地層の関係について調べてくる。
   
3.地下水と基礎、演習課題-1の解説
   (※演習課題-1の提出内容により、予告問題【自宅の基礎】で取り組む各自のテーマを決定する)
   
  準備学習:メールによる講師の事前添削を受けながら演習課題-1を完成させ、事前に提出する。

4.土の基本的性質
   ※ビデオ学習、土質試料の観察含む
   
  準備学習:事前に配布する資料を読み、土質の基本的性質について調べてくる。

5.土の強さと圧密特性
  ◇演習課題-2の出題:土質試験結果のまとめ演習

   準備学習:事前に配布する資料を読み、土のせん断強さとその評価方法について調べてくる。

6.地盤調査の概要と原位置試験、演習課題-2の解説

  準備学習:メールによる講師の事前添削を受けながら演習課題-2を完成させ、事前に提出する。

7.地盤の地震時挙動(液状化と斜面崩壊)
   ◇演習課題-3の出題:液状化簡易判定演習

  準備学習:事前に配布する資料を読み、液状化発生のメカニズムについて調べてくる。

8.土圧と擁壁・地下外壁、地下掘削と山留工法、演習課題-3の解説、

  準備学習:メールによる講師の事前添削を受けながら演習課題-3を完成させ、事前に提出する。

9.直接基礎の支持力算定と沈下

  準備学習:事前に配布する資料を読み、極限支持力評価式について調べてくる。

10.直接基礎の設計手法、地盤改良工法
   ◇演習課題-4の出題:直接基礎の支持力と沈下量算定演習

   準備学習:事前に配布する資料を読み、地盤の支持力評価式について調べてくる。 

11.杭基礎の種類と鉛直支持力、演習課題-4の解説、

   準備学習:メールによる講師の事前添削を受けながら演習課題-4を完成させ、事前に提出する。。

12.鉛直支持力-2(引抜き抵抗力、負の摩擦力)及び 水平抵抗力−1、
   ◇演習課題-5の出題:杭基礎の鉛直支持力算定演習(※時間内に演習実施、解説)

   準備学習:事前に配布する資料を読み、杭の水平抵抗力の評価法について調べてくる。

13.水平抵抗力-2、その他の基礎、
   学習達成度の確認試験の為の振り返り

   準備学習:予告問題【自宅の基礎】の検討資料を作成してくる。

14. 学習内容の振り返り、予告問題【自宅の基礎】の解説

   準備学習:配布資料の内容を振り返り、構成目次を作成してくる

<成績評価方法>
5回予定の演習課題レポート(配分各45点)と定期試験(配分55点)の総合採点により、60点以上を合格とする。

<教科書>
指定教科書なし。
授業時に、プリントを配布する

<参考書>
畑中宗憲・加倉井正昭共著建築基礎構造[改訂版]東洋書店2010年9月

<オフィスアワー>
木曜日講義前15分、 12階の講師控え室
なお、メールによる質問は随時受け付ける。
(メールアドレスはガイダンス時に公開)

<学生へのメッセージ>
極力、写真やビデオ映像等を利用したビジアルな講義により、基本的な考え方を感覚で理解できるような講義を目指す。また、演習課題では、受講者個々の理解度に応じ、メール交信による学習指導を行う。

<備 考>
毎回の授業は、前回の復習、講義(ビデオ学習含む)、学習内容の振り返り(小演習、受講者発表等を含む)


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