2017年度工学院大学 建築学部建築学科

環境・設備設計(Air Conditioning System Design and Drawing for Building)[5B14]

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2単位
西川 豊宏 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
横山 計三 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
村田 博道 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
事務所建物を設計し、その建物に最も適した空気調和、換気設備を設計する。システム選定、負荷計算をはじめ機器容量、配管、ダクトを順次決定し、設計図面に反映させるプロセスを学習し、要求図面を作成させる。

<受講にあたっての前提条件>
建築設備工学、空気調和設備を履修している事が望ましい。
給排水衛生設備との並行履修を奨める。

<具体的な到達目標>
(1)空気調和負荷計算の進め方、計算書の作成方法を理解する。
(2)空調ゾーニングの意味を理解し、最適な空調方式が選択できる。
(3)設備スペースや建築との取り合いを理解する。
(4)設計演習により設備設計図面に記述すべき事項を理解する。

<授業計画及び準備学習>
1・オリエンテーション
 (授業計画と学習の進め方について・設備設計概論)
2・オフィスビルの基準階設計と空調計画
 (建築と設備の取り合いを理解する・事前学習:教科書P53〜57を熟読する)
3・建物の熱的性能と室内環境の設計
 (冷暖房用熱負荷の概要と快適な室内温熱環境について理解する・事前学習:教科書P39〜47を通読する)
4・空調負荷計算-1
 (建物外皮負荷と内部負荷を計算し、概略負荷との比較を行う・事前学習:P69〜106を通読する)
5・空調ゾーニングの考え方
 (空調負荷計算書を集計し、建築計画との関係を考察する・事前学習:教科書P107〜128を理解しておく)
6・空調負荷計算-2
 (空調ゾーニングと負荷計算集計表の整合を確認する・事前学習:負荷計算集計表を見直しておく)
7・空調方式と熱源機器の選択
 (最適な空調方式を選択する・事前学習:教科書P21〜37を参考に空調方式を検討しておく)
8・搬送設備の設計
 (制気口、ダクトサイズを決定する・事前学習:教科書P187〜206を通読し、ダクトルートを検討しておく)
9・基準階の建築計画との調整
 (設備スペース、配管・ダクトルートの確認・事前学習:建築計画と設備計画との整合性を確認しておく)
10・建築計画と設備計画の整合性確認
 (計算書と設備計画のまとめ・事前学習:1〜9の課題を復習するとともに不整合箇所を抽出しておく)
11・即日設計-1
 (エスキスを作成する。・事前学習:ペリメータ空調、エアバランスの考え方を整理しておく)
12・即日設計-2
 (基準階の空調設備設計図を作成する・事前学習:エスキスチェック)
13・設計レビュー
(返却された図面の見直し・レポート作成)
14・学習内容の振り返り

<成績評価方法>
即日設計図面と授業期間に課すレポートによる。両者の比率は9:1とし、A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。

<教科書>
空気調和設備 計画設計の実務の知識(改定3版) 空気調和・衛生工学会 編 オーム社

<参考書>
オフィスビルの空気調和・給排水衛生設備デザイン 空気調和・衛生工学会 編 オ−ム社
※その他、演習に必要な資料を適宜コピー配布する。

<オフィスアワー>
新宿キャンパス(A-2413)
・火曜日10:00-12:00
・金曜日10:00-12:00

<学生へのメッセージ>
自ら建築設計する事務所建物の空気調和設備設計を通じて、これまでに習得した建築・設備の総合的な理解度を整理する演習授業である。設備技術者はもちろん、建築設計や施工管理を志す学生の積極的な履修を期待する。


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