△現代の論理学（Modern Logic）[4H56]

＜学位授与の方針＞

○	1. 基礎知識の習得
	2. 専門分野知識の習得
○	3. 汎用的問題解決技能
◎	4. 道徳的態度と社会性

＜授業のねらい＞

論理は思考の「オルガノン」であり、これ無くしてはそもそも思考が成立せず、況んや他者と議論を交わして正しい結論に達することもできない。論理は文系理系を問わず学に志す者ならば、一通りは修得して置かねばならない「予備学」と位置づけることもできよう。この授業では、論理学の体系の中で最も解りやすく美しい「自然演繹」(natural deduction)と呼ばれる推理形式の学習・習熟を通じて、受講者の論理的思考能力を向上させることを目的とする。

＜受講にあたっての前提条件＞

特に無し。但し、鉛筆やシャープペンシル等の筆記用具の正しい持ち方ができること。

論理学Aとは体系が異なった科目なので、論理学Aの受講を前提としない。

＜具体的な到達目標＞

自然演繹の推論規則を理解すること。
自然演繹の証明問題を解けること。
述語論理の自然演繹を理解すること。
述語論理の変数条件を理解すること。
自然演繹の学習を通じ、論理的思考能力を高めること。

＜授業計画及び準備学習＞

授業は大凡以下の順序で進められる。

1. 「証明」の問題
　　自然演繹における「証明」とは何かを解説する。
　　準備学習：特に必要としない。　
2. 自然演繹の推論規則
　　自然演繹の推論規則を解説する。
　　準備学習：前回の講義内容を復習しておく。
3. 自然演繹の証明法
　　自然演繹の証明法について解説する。
　　準備学習：前回の講義内容を復習しておく。
4. 自然演繹の証明問題(1)
　　自然演繹の証明問題を解く。
　　準備学習：前回の講義内容を復習しておく。
5. 自然演繹の証明問題(2)
　　自然演繹の証明問題を解く。
　　準備学習：前回の証明問題をきちんと解けるようにしておく。　
6. 自然演繹の証明問題(3)
　　自然演繹の証明問題を解く。
　　準備学習：前回の証明問題をきちんと解けるようにしておく。
7. 規則適用上の注意点
　　規則適用上の注意点について解説する。
　　準備学習：前回の証明問題をきちんと解けるようにしておく。
8. 古典論理と直観主義論理
　　古典論理と直観主義論理の相違について解説する。
　　準備学習：前回の証明問題をきちんと解けるようにしておく。
9. 述語論理の自然演繹(1)
　　述語論理の自然演繹について解説する。
　　準備学習：古典論理と直観主義論理の相違について、きちんと理解しておく。
10. 述語論理の自然演繹(2)
　　述語論理の自然演繹について解説する。
　　準備学習：前回の講義内容を復習しておく。
11. 述語論理の変数条件
　　述語論理の変数条件について解説する。
　　準備学習：前回の講義内容を復習しておく。
12. 練習問題とまとめ(1)
　　練習問題をこなしつつ、講義内容をまとめる。
　　準備学習：前回の講義内容を復習しておく。
13. 練習問題とまとめ(2)
　　練習問題をこなしつつ、講義内容をまとめ、併せて定期試験受験上の留意点を解説する。
　　準備学習：前回の講義内容を復習しておく。
14.今期の学習内容の振り返り
　　今期の学習内容と定期試験を振り返る。
　　準備学習：今期の学習内容と定期試験を自分なりに振り返っておく。

＜成績評価方法＞

受講者のきちんとした出席を不可欠の前提とした上で、定期試験の成績に基づいて評価し、６０点以上の者に単位を認定する（2015年度以降入学の学生の場合には、Grade D 以上の者に単位を認める）。但し、授業中に宿題の答合わせをするので、挙手して白板に解答を板書した者には、積極的に授業に参加したと認定し、それに対する評価点を加味する。成績評価方法及び水準の詳細については初回授業時に説明するので、必ず出席すること。

＜教科書＞

指定教科書無し。
プリントや電子教材等を適宜配布する。

＜参考書＞

指定参考書は無いが、必要に応じて授業時に関連推薦図書を紹介する。

＜オフィスアワー＞

八王子校舎総合教育棟１E−３０１号室 木曜日 １７：３０〜１８：００
新宿校舎　A−２７４５号室　金曜日 １３：００〜１３：３０
授業出席等で上記日時の都合がつかない場合は、日時変更の相談に応じるので、ft21971@ns.kogakuin.ac.jp宛に必ず連絡を入れること。

＜学生へのメッセージ＞

「自分のアタマで物事を考える」ためには、まず論理によって思考を導いて行かねばなりません。論理学の学習による思考の訓練は、アタマのネジとタガを締め直すことに繋がります。