2017年度工学院大学 第1部情報通信工学科

アナログ電子回路II(Analog Electronic Circuit II)[4E11]

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2単位
大須賀 威彦 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
FETとトランジスタの増幅器について類似点、相違点を理解する。
負帰還増幅、電力増幅の基本を理解する。
発振、変調、復調の原理を理解する。

<受講にあたっての前提条件>
「アナログ電子回路T」に引き続き同じテキストを使って講義をする。
したがって「アナログ電子回路T」を受講済であること。

<具体的な到達目標>
FETとトランジスタの増幅器についてバイアス回路の計算ができる。
負帰還増幅、電力増幅等の動作を理解し、特徴を説明することができる。

<授業計画及び準備学習>
テキストに沿って以下のように説明する。

第1回 アナログ電子回路Tで学習した内容の復習
    トランジスタの構造と動作について復習する。

第2回、第3回、第4回
第7章 電界効果トランジスタ
    FETの種類と構造、トランジスタとの違いを明確にする。

第5回、第6回
第8章 負帰還増幅回路
    負帰還により増幅回路の安定性が向上し、周波数特性や歪が改善される事を示す。

第7回、第8回
第9章 電力増幅回路
    増幅回路の効率について説明する。

第9回
第10章 同調増幅回路
    高周波増幅回路と共振回路の動作について説明する。

第10回
第11章 差動増幅回路とOPアンプ
    差動増幅による直流増幅回路について説明する。
第11回
第12章 OPアンプの基本応用回路
    IC化された増幅回路と使い方について説明する。

第12回
第13章 発振回路
    RC発振回路、LC発振回路、水晶発振回路についてその特徴を説明する。

第13回
第14章 変調・復調回路
    AM変復調、FM変復調の原理について説明する。

第14回 学習内容の振り返り

<成績評価方法>
定期試験を実施する。
レポートと定期試験の結果を総合し、A+〜Fの6段階で評価する。
D以上の者を合格とする。

<教科書>
大類重範著 「アナログ電子回路」 日本理工出版会
(アナログ電子回路T と同じテキストを使う)

<参考書>
石橋幸男著 「アナログ電子回路」 培風館
見城尚志・高橋久著 「電子回路入門講座」 電波新聞社

<オフィスアワー>
授業終了後30分程度

<学生へのメッセージ>
アナログ電子回路は難解であるというイメージがあるが、FETとトランジスタの
動作を理解すればあとは「オームの法則」程度の知識で充分理解することができる。
不明な点は講義中に質問し、その場で解決すること。


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