2017年度工学院大学 工学部電気電子工学科
○物理学C(Physics C)[2428]
1単位 加藤 潔 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 物理学C〜Fでは、「物理学A」および「物理学B」で学んだ、
力学の諸概念と物理学の考え方をもとに、物理学の諸分野の基礎理論を概観する。 物理学Cでは、剛体の力学について紹介する。 また、これらの学習を通じて、現実に起こる自然現象をどのようにモデル化し、 数学的な方法を用いて記述していくかということを系統的に学び、 後の工学系の専門科目を学習する際の基礎を築く。
- <受講にあたっての前提条件>
- 1.「物理学A」および「物理学B」の内容を理解していること。
2.高校数学全範囲および「微分」・「積分」・「線形代数学A」・「線形代数学B」の内容を理解し、使えるようになっていること。
- <具体的な到達目標>
- 1.剛体の概念を理解する
2.剛体の運動の理解のために属性として質量と慣性モーメントがあることを理解する 3.剛体のつりあい条件を理解し,簡単な系に適用して分析できる 4.剛体の運動方程式を理解し,簡単な系に適用して分析できる
- <授業計画及び準備学習>
- 1.質点と質点系
力と力のモーメント。 質点の運動方程式,保存量(エネルギー,運動量,角運動量)の復習。 質点系の運動方程式の(力学の第3法則を考慮)導出。重心と相対運動。 [準備学習]「物理学A」および「物理学B」の内容を復習しておく。 2.剛体概念,剛体の重心と慣性モーメント 剛体の基本属性としての重心と慣性モーメントの概念。 一様な剛体について,積分を用いてこれらを計算する手法。 [準備学習]教科書5.2,5.4節を予習する。 3.静力学 剛体に働く力(重力,抗力,摩擦力,張力など)の復習。重力と重心。 力のモーメントの計算法。剛体のつりあい条件と簡単な系への適用。 [準備学習]教科書5.1,5.3節を予習する。 4.慣性モーメント 基礎的な形の剛体の慣性モーメント。平行軸の定理。 慣性主軸と主慣性モーメント。 [準備学習]教科書5.4節を予習する。 5.剛体の運動方程式 剛体の並進運動と回転運動。運動方程式。剛体のエネルギー。 [準備学習]教科書5.1節を予習する。 6.剛体の動力学 回転軸の方向が一定である剛体の運動と簡単な系への適用。 [準備学習]教科書5.5節をを予習する。 7.学習の振り返り [準備学習]これまでの学習内容を総復習する。
- <成績評価方法>
- 成績は,期末試験および平常点により評価し,評価の割合は2:1である。
期末試験は試験期間に実施する。 平常点は,毎週配布し,提出を求める課題用紙の内容で評価する。 Grade D以上のものに単位を認める。
- <教科書>
- 「理工系物理学講義(改訂版)」加藤 潔著(培風館)
- <参考書>
- 指定参考書なし。図書館を活用して必要な参考資料を探すことを推奨する。
- <オフィスアワー>
- 水曜3時限,1W-332室。電子メールを活用し,予約すれば,指定時間以外でも対応する。
- <学生へのメッセージ>
- 1.自分の頭で考え,手を動かして計算してみて,納得することが重要である。
2.教科書は理解を助ける。参考書は物理の面白さを伝えてくれる。 3.質問を歓迎する。
- <参考ホームページアドレス>
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft82039/
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