2017年度工学院大学 工学部電気電子工学科
△ロジカルライティングII(Logical Writing through Cri ical Thinking II)[1111]
2単位 堀本 嘉子 非常勤講師
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ◎ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- キーワード:
研究活動の基礎力および社会人基礎力(社会で活躍するために必要な力)の養成
この授業では、大学生としての「主体的な学び」を実践するために必要な、批判的に考え論理的に述べる力をつけることを目標とします。また、これらのスキルを習得することで、専門分野における研究活動のための基礎力や、社会人としての基礎力を身につけることも目指します。
- <受講にあたっての前提条件>
- 本科目は「ロジカルライティング I」で学修する内容の応用を行う科目です。効果的に学修するためには前期に「ロジカルライティング I」をきちんと履修する必要があります。
また、日本語能力を伸ばし、批判的思考力を養うために、普段から新聞に目をとおす習慣をつけましょう。
- <具体的な到達目標>
- 1 チームで討議し、協働して、説得力のあるチーム・プレゼンテーションを行うことができる
2 自分のチーム、および他のチームのプレゼンテーションを評価することができる 3 チーム協働やプレゼンテーションがうまくいかなかった場合には、その原因を分析し、次の機会に生かすためのヒントを得ることができる 4 批判的に考えることに慣れる 5 論理的説得力のある文章を課題に即して書くことができる。(前期からの継続課題)
上記1を達成するためには、@チームで協働できること(チームで討議できることとチームで作業ができること)、A説得力のあるチーム・プレゼンテーションができること、の二つが必要です。そのためにするべきこととして、次のようなことがあります。
・討議への積極的参加(意見を言う、相手の意見に耳を傾ける、質問する) ・建設的討議(論理的主張、立場をはっきりさせた議論・双方向の議論・創造的議論) ・作業協働(役割分担、連携行動、気配り、相互支援)
討議によってお互いの持つ異なる考えを知り、新しい発見をすることで、これまでとは違う考え方ができるようになります。それによって批判的思考力(クリティカル・シンキング)を養うことも目標とします。
- <授業計画及び準備学習>
- ※各課題は変更する可能性があります
●第1週 [ガイダンス] 授業の目標を設定する。 【課題1】「この授業をつうじて何ができるようになりたいか、理由をあわせて300字程度で書きなさい」 準備学習: シラバスをきちんと読んでおく。
●第2週 [新聞を読む] 新聞をなぜ、どのように読むのかについて学ぶ。 自分で選んだ記事について内容や感想をまとめ、人に伝える(新聞ログ)。 準備学習: 新聞記事を3つ選び、内容をまとめてくる。
●第3週 [プレゼンテーションの準備] 【課題2】「工学院大学を紹介するチーム・プレゼンテーションを行いなさい」について、構成や内容を検討する。 準備学習: プレゼンテーション構成の考案
●第4週 [プレゼンテーションの実践] チームで【課題2】のプレゼンテーションを実践し、互いに評価する。 準備学習: プレゼンテーションの準備
●第5週 [収集した情報の共有、課題の学術的理解] 【課題3】「『技術と社会』をメインテーマとしてサブタイトルをつけ、チームでまとめてプレゼンテーションしなさい」について、収集した情報をグループで共有し、プレゼンテーションの構成や内容を検討する。 準備学習: 【課題3】にかんする情報収集
●第6週 [プレゼンテーションの準備] プレゼンテーションの目的を明確化し、構成や役割分担を決定する。 準備学習: プレゼンテーション構成の考案
●第7週 [プレゼンテーションの実践] チームで【課題3】のプレゼンテーションを実践し、互いに評価する。 準備学習: プレゼンテーションの準備
●第8週 [プレゼンテーションのふり返りとライティング] チーム・プレゼンテーションの実践をふり返り、次の課題にむけて、具体的行動のレベルでの目標設定を行う。 【課題4】「今回のプレゼンテーションであなたは何を学びましたか。今後の課題とあわせて600字程度で説明しなさい」 準備学習: プレゼンテーションの反省点のメモ
●第9週 [収集した情報の共有] 【課題5】「自分たちの将来にかかわるテーマを自由に設定し、チームでプレゼンテーションしなさい」について、収集した情報をグループで共有し、今後の情報収集や読むべき文献の分担などを決定する。 準備学習: 【課題5】にかんする情報収集
●第10週 [収集した情報の共有と検討、課題の理解の深化] 収集した情報をグループで共有し、学術的根拠の明確化、目的の検討などをつうじて課題にかんする理解を深める。 準備学習: 【課題5】にかんする情報収集と学習
●第11週 [プレゼンテーションの準備] プレゼンテーションの目的を明確化し、構成や役割分担を決定する。 準備学習: プレゼンテーション構成の考案
●第12週 [プレゼンテーションの実践] チームで【課題5】のプレゼンテーションを実践し、互いに評価する。 準備学習: プレゼンテーションの準備
●第13週 [ショート・スピーチ] この授業で学んだことについてグループで意見交換し、各自でショート・スピーチを行う。 準備学習: プレゼンテーションの振り返り
●第14週 [学習内容の振り返り] 準備学習: 【課題6】「この授業をつうじてどのようなスキル・知識を身につけましたか。またそれを今後、どのように生かすことができそうですか。600字程度でまとめなさい」
- <成績評価方法>
- 授業に出席をし、積極的に議論に参加する(人と話す)ことは大前提です。
チームでの作業に対する取り組み(授業態度のほか宿題シートやワークシート、振り返りシートで把握します)(20%)、プレゼンテーションの成果(50%)、ライティングの結果(30%)などを総合的に評価します。
- <教科書>
- 特に指定はしませんが、適宜、プリントを配布します。
- <参考書>
- 特に指定はしませんが、普段から新聞や文庫本をたくさん読むことを勧めます。
- <オフィスアワー>
- 授業の前後に教室で受け付けます。
- <学生へのメッセージ>
- この授業では、聞くこと、読むこと、書くこと、人と話しあうこと、人前で発表すること、いろいろな作業をします。それぞれの作業にはそれぞれのコツや難しさがありますが、どれも根底には「論理的・批判的思考力」と「コミュニケーション能力」(考えたことを人と伝えあう力)があります。
こうした力は、大学での4年間をかけて伸ばしていき、社会に出てからも磨きをかけていくものですが、この授業はその基礎を学ぶ大切な科目です。
- <備 考>
- この科目は工学部1年生のための科目です。決められたクラスで受講してください。
上級生や他学部生は受講できません。
ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2017 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|