2017年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
△環境生物工学(Environmental Bioengineering)[4C01]
2単位 丹治 保典 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 地球表層に於ける物質循環は太陽エネルギーを推進力に、生物の働きによりなされ、地球環境に影響する。学生は生物によるマクロな物質循環の見方を学び、酵素や微生物に代表される生体触媒の機能を理解し、それらをうまく活用することで人間の生活を環境に調和させる術を修得する。同時に生物機能を環境関連技術、産業関連技術として応用するための工学を学ぶ。
- <受講にあたっての前提条件>
- 生物やその機能に関心のある学生を対象とする。
- <具体的な到達目標>
- ・環境分野における物質収支やエネルギー収支の概念を理解し、収支式を立て計算ができる。
・生化学、遺伝子工学、生物化学工学などの学問分野にも触れることで、生物機能を理解できる。 ・生物機能を理解しその機能を環境分野において活用できる。 ・生物機能を利用したバイオリアクターの原理を理解し、実務的な課題解決に適応できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 環境生物工学とは(収支とフラックス)
準備学習:教科書(「序章」)を読んでおくこと。 2. 地球表層の物質循環 I 準備学習:教科書(1章(p.23-28)を読んでおくこと。 3. 地球表層の物質循環 II 準備学習:教科書(1章(p.23-28)を読んでおくこと。 4. 生体触媒(水環境に関わる生物機能) 準備学習:教科書(2章(p.39-73)を読んでおくこと。 5. 水環境の浄化(生物機能を利用した浄化技術) 準備学習:教科書(2章(p.39-73)を読んでおくこと。 6. 生体触媒(細胞の構造と機能) 準備学習:教科書(2章(p.39-73)を読んでおくこと。 7. 生体触媒(代謝) 準備学習:教科書(2章(p.39-73)を読んでおくこと。 8. 遺伝子組換えと分子育種 準備学習:教科書(2章(p.73-89)を読んでおくこと。 9. 生物化学量論 準備学習:教科書(3章(p.93-102))を読んでおくこと。 10. 酵素反応の速度論 準備学習:教科書(3章(p.102-116)を読んでおくこと。 11. 増殖の速度論 準備学習:教科書(3章(p.116-123)を読んでおくこと。 12. バイオリアクター 準備学習:教科書(4章(p.127-142)を読んでおくこと。 13. 生体触媒の固定化 準備学習:教科書(4章(p.142-152)を読んでおくこと。 14. 学習内容の振り返り(定期試験)
- <成績評価方法>
- 前期定期試験
- <教科書>
- 生物化学工学第3版(丹治、今井、養王田、荻野) 講談社サイエンティフィク
- <参考書>
- 環境生物工学(海野・松村・藤江・片山・丹治) 講談社サイエンティフィク
- <オフィスアワー>
- 講義終了後講義室内で行うかメール(ytanji@bio.titech.ac.jp)を介して行う。
- <備 考>
- 人間にとって快適な住空間を創生するには、物質の流れや変化を定量的に捉えることのできるセンスと、生物や生物の機能を熟知することが要求される。本講義では生物の多様性と様々な機能を紹介し、それらを人間生活に役立てるための実学を教授する。従って講義の内容は化学工学、環境工学、生物工学、分子生物学など様々な分野にまたがり、学際的であることを特徴とする。
- <参考ホームページアドレス>
- http://www.biochemeng.bio.titech.ac.jp/index.html
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