2017年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
△歴史と法(Law and History)[3L04]
2単位 長谷川 憲 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ◎ | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 歴史過程の中で変遷する法制度を、各国・各地域の法制度の歴史を素材に比較検討しながら,日本国憲法および近現代の法制度の問題点を考える。
近現代法および日本国憲法の理念の成立とその意義を理解すること。
- <受講にあたっての前提条件>
- 特になし。
- <具体的な到達目標>
- 日常生活における、争いごとの原因を説明できる。
他人は何故違う行動をすることがあるかを説明できる。 争いごとに対して、主観的ではなく、客観的な対応ができるような思考態度を身につける。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 国家の成立と法
2.古典古代の国家と法
3.中世までの国家と法
4.近代国民国家の成立 憲法の成立と議会制定法(法律)
5.近代国民国家の成立 価値観の変化と法への反映
6.近代議会制度の由来と課題 イングランドの事例
7-11.日本国憲法の源流 7-1.アメリカの独立と憲法・共和制・自由主義 7-2.イギリス的議院内閣制の確立 7-3.フランス革命と議会=法律の優位 7-4.フランス革命と議会=行政・司法の法律への従属 7-5.ドイツの憲法状況
12.近・現代法と日本国憲法 裁判権の諸問題 憲法の優位・憲法裁判 大日本帝国憲法とドイツ帝国憲法
13.日本国憲法とワイマール憲法・英米法の影響 日本国憲法の諸問題
14.学習内容の振り返り
*事前学習として、各回についての指定教科書・参考書の関連項目を読み、下調べをすること。
*授業では現実に起きている事件をできるだけ素材として扱うようにしたいので、進行の順序・扱う事項の変更もあり得るので、ご容赦いただきたい。
*授業の進め方・内容・評価方法・注意に関しては、第1回目の授業で説明するので、必ず出席すること。
- <成績評価方法>
- 授業にきちんと出席し参加した学生に対し、最終レポートと学期末筆記試験を行い、授業中に行う小テスト、小レポート、アンサーペーパーまたは課題などを均等に評価し、60点以上の者に単位を認める。成績評価方法および基準については、第一回目の授業において説明するので、必ず出席し確認すること。2015年度以降の学生は、Grade D以上を合格とする。
- <教科書>
- 『新憲法四重奏(第2版)』(有信堂高文社)
『六法』(出版社は問わない。各社違いがあるので、使用目的を考えて、選択すること、但し、『口語六法』を使用することは自由だが、『口語六法』に関しては、定期試験の時には持ち込みを認めないので、あらかじめ注意すること。また、必ず用意すること。)
- <参考書>
- 『寛容論』(中公文庫) : 『憲法四重奏』(有信堂高文社)
『憲法と政治生活』(北樹出版) ; 『自由・平等・友愛』(八千代出版) 『フランスの憲法判例』(信山社); 『フランスの憲法判例 -- 第二版』(信山社) 『公共空間における裁判権』(有信堂高文社) 他
- <オフィスアワー>
- 新宿校舎12階講師室 : 水曜日12時〜13時30分、17時20分〜18時および19時30分〜20時30分
他に、新宿校舎27階2744室ドアの連絡用紙に、用件を記入した学生に対して、後日、面談日を決定して対応する。 メールアドレス:ft86011@ns.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 授業に出席することは,学ぶための必要条件にすぎません。日頃からTVのニュースなどに関心を持ち、単行本・新聞・雑誌などを良く読んで、その上で授業を利用して、自分の頭で考え,批判的に物事を見直すことができれば,何が十分条件なのかが見えてきます・・・目的を見つけ、モチベーションを高めることが、学ぶためには必要かつ重要です。
- <備 考>
- *日本国憲法1単位を含む。
学生へのメッセージの内容は、同時に〈準備学習〉の意味を持つので参考にして実践して下さい。 *以上の長谷川の記述の全ての版権は長谷川本人に帰属しております。
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