2017年度工学院大学 第1部機械システム工学科
△デザイン工学(Design Engineering)[5P02]
2単位 見崎 大悟 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 英語のデザインという言葉には、設計、企画、計画、問題解決などいろいろな意味があり、近年、エンジニアもデザインの考え方を理解する必要があると強く言われている。本授業では、学生が工学的な設計手法に加えて、デザインの非専門家がデザインの基本的な考え方を学ぶことができることができるデザイン思考を身につけることを目的とする。本授業は、講義と演習を繰り返しおこなうことでより深くデザイン思考の考え方を理解する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 機械システムの設計系の基礎科目を履修していることがのぞましい。
- <具体的な到達目標>
- ・学生はスケッチやプロトタイプを学ぶことで、ビジュアルコミニケーションの方法を習得できる。
・学生はデザインプロジェクトを通じて、創造的な問題解決手法を習得することができる。 ・学生はデザイン思考の基本的な考え方を習得することができる。 ・学生はチームでのデザインプロセスの重要性を理解することができる。 ・学生は人間中心の考え方にもとづいて製品のプロトタイプの設計・制作および評価ができるようになる。 (JABEE機械システム基礎工学プログラムの学習・教育到達目標)D3:◯,E1:◯, E2:◯, E3:◯, E4:◎ (JABEE基本キーワード)設計工学 (JABEE個別キーワード)デザイン
- <授業計画及び準備学習>
- 毎回、必ず授業の開始時間までに宿題の課題を完成して講義に臨むこと
1.デザイン工学 イントロダクション(エンジニアリングとデザインの役割について理解をする) 2.デザイン思考 講義および演習(共感からはじまるデザイン思考の基本手順およびデザイン思考をもちいたプロジェクトのためのチーム作りについて学ぶ) 3.Empathize 理解と共感 (デザイン思考の最初のプロセスとして、ユーザのニーズを見つけるための観察、インタビュー手法を学ぶ) 4.デザインプロジェクト1発表&評価 5.Define 問題定義(観察やインタビューの結果から、ユーザーのインサイトを獲得する手法を学ぶ) 6.デザインプロジェクト2発表&評価 7.Ideate 創造(定義された問題の解決方法を拡散・収束の方法をもちいて想造する手法を学ぶ) 8.Prototype プロトタイプ(ラピッドプロトタイプングおよびストーリテーリングの手法を学ぶ) 9.デザインプロジェクト3発表&評価 10.Test テスト(プロトタイプに対してユーザからのフィードバックを得る手法について学ぶ) 11.最終デザインプロジェクト 第一週 (デザイン思考をもちいて機械システムに関連する、製品・サービスに関する設計課題に取り組む) 12.最終デザインプロジェクト 第二週 13.最終デザインプロジェクト 第三週 14.学習内容の振り返り
- <成績評価方法>
- 成績評価は、授業中のデザインプロジェクト40%、ログブック40%、宿題を20%とし、それらの成績をもとに理解度を A+、A、B、C、D、F の Grade で評価する。 Grade D 以上を合格とする。
「機械システム基礎工学プログラム」の学習・教育到達目標D-3およびE-1,2,3,4は、上記の評価基準を満たせば達成される。なお、全体を通じて3分の1以上欠席した場合,受講放棄とみなし一切の評価をしない。
- <教科書>
- 指定教科書なし
- <参考書>
- 1.Robert H. McKim,Experiences in Visual Thinking (General Engineering)
2.福田収一、デザイン工学、放送大学教育振興会 3.ステファノス・ゼニオス,BIODESIGN バイオデザイン,ステファノス・ゼニオス,薬事日報社 4. Thomas Lockwood ,Design Thinking: Integrating Innovation, Customer Experience, and Brand Value,早川書房 5.トム・ケリー,発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法,早川書房 6.ティム・ブラウン,デザイン思考が世界を変える,早川書房 7.Richard Banfield,デザインスプリント ―プロダクトを成功に導く短期集中実践ガイド,オライリージャパン
- <オフィスアワー>
- 月曜日12:40〜13:30 新宿キャンパス高層棟A-1861室(ヒューマンインターフェース研究室)
- <学生へのメッセージ>
- 良いデザインのためには、多様性を持つチーム作りが必要であるため、他学部・学科の学生の受講も大歓迎です。
- <備 考>
- ログブック用に、指定したノートを1冊を各自用意すること。課題提出時は、ログブックは、鉛筆ではなくペンかマーカを利用して課題を作成すること。
- <参考ホームページアドレス>
- http://dschool.stanford.edu/use-our-methods/
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