2017年度工学院大学 第1部機械システム工学科

テクニカルコミュニケーション(TC : Technical Communication)[4L21]

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2単位
佐藤 雅明 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
人は一度に多くの情報を処理することが得意ではありません。そのため、伝えたい情報の重要度に応じて優先順位を付け、論理的に展開し、受信者が容易に理解できるよう配慮して、簡潔かつ明確に情報を発信しなければなりません。
 この科目では、一般的なインフォメーションやコミュニケーションに求められる表現方法ならびに研究レポート・論文・報告書などに必要とされる基本的な文章の構成や作成方法の習得を目標に授業を進めます。
 さらに、製品やサービスを通したユーザーとの関係について、ユーザーエクスペリエンスの観点から学びます。
 

<受講にあたっての前提条件>
基本的な日本語の知識があり、適切に表現できること。

<具体的な到達目標>
論理的な展開により、主張・意見・結果などを明確に伝えることが可能となるコミュニケーション技術を習得する。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンスならびに分かりやすいコミュニケーションについて学ぶ。
2.論理的な思考(クリティカルシンキング)について学ぶ。
3.演繹法、帰納法について学ぶ。
4.人が理解するメカニズムならびに論理的な文章について学ぶ。
5.文章の作成に重要な要素と構成について学ぶ。
6.文章の組み立て方について学ぶ。
7.報告書・研究レポート・論文の作成について学ぶ。
8.学習成果の確認(授業内に中間試験実施)
9.消費者権利の保護と責務について学ぶ。
10.製造者の責任と製造物責任法について学ぶ。
11.ユーザーとのコミュニケーション1(取扱説明書の役割)について学ぶ。
12.ユーザーとのコミュニケーション2(ユーザーエクスペリエンス)について学ぶ。
13.テクニカルコミュニケーションの新しい動向について学ぶ。
14.学習の振り返り

<成績評価方法>
第8回目授業内で実施する中間試験(50%)と定期試験期間に実施する定期試験(50%)の合計(100点満点)で評価し、60点以上を合格とします。

<教科書>
『伝わるコミュニケーションの基礎』佐藤雅明、三恵社(市販されていませんので大学内の販売で必ず購入してください)、さらに授業内に必要な資料を配付します。

<参考書>
指定参考書なし。ただし、学習に役立つ参考書として次の書籍を薦めます。
『クリティカルシンキング入門編』E.B.ゼックミスタ他、北大路書房
『クリティカルシンキング実践編』E.B.ゼックミスタ他、北大路書房
『知的な科学・技術文章の書き方』中島、塚本、コロナ社
『分かりやすい表現の技術』藤沢晃治、講談社BLUE BACKS
その他については授業内で紹介します。

<オフィスアワー>
木曜日、授業終了後教室または講師室

<学生へのメッセージ>
文章がうまくなるのは容易ではありません。しかし、研究レポート・論文などの科学技術文章には固有な形式があります。正に分かりやすい文章作成の手法です。この手法を習得して正しい手順で取り組めば、失敗することはありません。
 論理的な表現技術を習得することで、自分の考えを整理し、適切に意見を伝えることができるようになります。


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