2017年度工学院大学 第1部機械システム工学科

線形代数学II(Linear Algebra II)[5A03]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
田村 充司 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
線形代数学Uにおいては、線形空間を定義し、その基底や次元などの基本的な概念を取り扱う。
また、固有値・固有ベクトルを学び、行列の対角化に関して学習する。

<受講にあたっての前提条件>
線形代数学Tの内容を理解していること。
本科目習得後は「数値計算法」などの科目を履修することができる。

<具体的な到達目標>
・線形空間の基底と次元を求めることができる。
・線形写像の核と像を求めることができる。
・具体的な行列の固有値・固有ベクトルを計算で求めることができる。
・対角化可能な行列を対角化することができる。
(JABEE学習・教育目標)
「機械システム基礎工学プログラム」:C-1◎

<授業計画及び準備学習>
1. 線形空間とその部分空間
  線形空間とその部分空間について解説する.
  準備学習:「線形代数学T」で学習したベクトルや行列の演算と基本性質を復習しておくこと.

2. 線形独立と線形従属
  ベクトルの線形独立と線形従属について解説する.
  準備学習:前回学習した線形空間と部分空間について復習し,関連する問題を解いておくこと.

3. 基底と次元
  線形空間の基底と次元について解説する.
  準備学習:前回学習したベクトルの線形独立と線形従属について復習し,関連する問題を解いておくこと.

4. 線形写像とその表現行列
  線形写像とそれを表す行列について解説する.
  準備学習:前回学習した線形空間の基底と次元について復習し,関連する問題を解いておくこと.

5. 線形写像の核と像
  線形写像の核と像について解説する.
  準備学習:前回学習した線形写像とその表現行列について復習し,関連する問題を解いておくこと.

6. 直交行列と直交変換
  直交行列と直交変換について解説する.
  準備学習:前回学習した線形写像の核と像について復習し,関連する問題を解いておくこと.

7. 線形空間のまとめ
  前回までの内容の復習とまとめを行う。
  準備学習:前回までの内容を復習し, 解き残した問題を解いておくこと.

8. 基底変換行列
  基底を変換するときの表現行列について解説する.
  準備学習:基底について復習し, 関連する問題を解いておくこと.

9. 2次正方行列の固有値・固有ベクトル
  2次正方行列のみを対象に,固有値・固有ベクトルについて解説する.
  準備学習:前回学習した基底変換行列について復習し,関連する問題を解いておくこと.

10. 3次以上の正方行列の固有値・固有ベクトル
   3次以上の正方行列を対象に,固有値・固有ベクトルについて解説する.
   準備学習:前回学習した固有値・固有ベクトルについて復習し,関連する問題を解いておくこと.

11. 行列の相似と対角化
   行列の相似と対角化について解説する.
   準備学習:前回学習した固有値・固有ベクトルで3次以上の正方行列の場合について復習し,関連する問題を解いておくこと.

12. 正規直交基底
   正規直交基底について解説する.
   準備学習:前回学習した行列の相似と対角化について復習し,関連する問題を解いておくこと.

13. 対称行列の直交行列による対角化
   直交行列による対称行列の対角化について解説する.
   準備学習:前回学習した正規直交基底について復習し,関連する問題を解いておくこと.

14. 学習内容の振り返り
   準備学習:期末試験で解けなかった問題の解き方を考えておくこと.

<成績評価方法>
試験期間に実施する期末試験100%。
到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。

<教科書>
高木悟 他「理工系のための線形代数」培風館

<参考書>
高木悟 他「理工系のための基礎数学」培風館

<オフィスアワー>
金曜・担当講義前後の講師室

<備 考>
「理工系のための線形代数」「理工系のための基礎数学」の訂正は
http://home.att.ne.jp/air/satorut/book/index.html


ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2017 Kogakuin University. All Rights Reserved.