2017年度工学院大学 第1部機械システム工学科
線形代数学II(Linear Algebra II)[5A03]
2単位 田村 充司 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 線形代数学Uにおいては、線形空間を定義し、その基底や次元などの基本的な概念を取り扱う。
また、固有値・固有ベクトルを学び、行列の対角化に関して学習する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 線形代数学Tの内容を理解していること。
本科目習得後は「数値計算法」などの科目を履修することができる。
- <具体的な到達目標>
- ・線形空間の基底と次元を求めることができる。
・線形写像の核と像を求めることができる。 ・具体的な行列の固有値・固有ベクトルを計算で求めることができる。 ・対角化可能な行列を対角化することができる。 (JABEE学習・教育目標) 「機械システム基礎工学プログラム」:C-1◎
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 線形空間とその部分空間
線形空間とその部分空間について解説する. 準備学習:「線形代数学T」で学習したベクトルや行列の演算と基本性質を復習しておくこと.
2. 線形独立と線形従属 ベクトルの線形独立と線形従属について解説する. 準備学習:前回学習した線形空間と部分空間について復習し,関連する問題を解いておくこと.
3. 基底と次元 線形空間の基底と次元について解説する. 準備学習:前回学習したベクトルの線形独立と線形従属について復習し,関連する問題を解いておくこと.
4. 線形写像とその表現行列 線形写像とそれを表す行列について解説する. 準備学習:前回学習した線形空間の基底と次元について復習し,関連する問題を解いておくこと.
5. 線形写像の核と像 線形写像の核と像について解説する. 準備学習:前回学習した線形写像とその表現行列について復習し,関連する問題を解いておくこと.
6. 直交行列と直交変換 直交行列と直交変換について解説する. 準備学習:前回学習した線形写像の核と像について復習し,関連する問題を解いておくこと.
7. 線形空間のまとめ 前回までの内容の復習とまとめを行う。 準備学習:前回までの内容を復習し, 解き残した問題を解いておくこと.
8. 基底変換行列 基底を変換するときの表現行列について解説する. 準備学習:基底について復習し, 関連する問題を解いておくこと.
9. 2次正方行列の固有値・固有ベクトル 2次正方行列のみを対象に,固有値・固有ベクトルについて解説する. 準備学習:前回学習した基底変換行列について復習し,関連する問題を解いておくこと.
10. 3次以上の正方行列の固有値・固有ベクトル 3次以上の正方行列を対象に,固有値・固有ベクトルについて解説する. 準備学習:前回学習した固有値・固有ベクトルについて復習し,関連する問題を解いておくこと.
11. 行列の相似と対角化 行列の相似と対角化について解説する. 準備学習:前回学習した固有値・固有ベクトルで3次以上の正方行列の場合について復習し,関連する問題を解いておくこと.
12. 正規直交基底 正規直交基底について解説する. 準備学習:前回学習した行列の相似と対角化について復習し,関連する問題を解いておくこと.
13. 対称行列の直交行列による対角化 直交行列による対称行列の対角化について解説する. 準備学習:前回学習した正規直交基底について復習し,関連する問題を解いておくこと.
14. 学習内容の振り返り 準備学習:期末試験で解けなかった問題の解き方を考えておくこと.
- <成績評価方法>
- 試験期間に実施する期末試験100%。
到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- 高木悟 他「理工系のための線形代数」培風館
- <参考書>
- 高木悟 他「理工系のための基礎数学」培風館
- <オフィスアワー>
- 金曜・担当講義前後の講師室
- <備 考>
- 「理工系のための線形代数」「理工系のための基礎数学」の訂正は
http://home.att.ne.jp/air/satorut/book/index.html
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