2017年度工学院大学 第1部機械システム工学科
○微分積分D(Calculus D)[3423]
1単位 荒川 智匡 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 多変数関数とくに2変数関数の積分(重積分)について学習する。変数の数が増えると数式が複雑になり難しく感じるが、積分の考え方は1変数の場合と同様である。この点を理解し、積分に対する広い視野を得ることを目指す。具体的な内容は、重積分と累次(繰り返し)積分、積分順序の交換、重積分の変数変換とその応用などである。本科目の習得後は複素関数論、ベクトル解析など幅広い応用数学分野を学ぶことができる。
- <受講にあたっての前提条件>
- 「微分積分A・B・C」の内容をきちんと理解している必要がある。
本科目習得後は「工業数学A・B」などの科目を履修することができる。
- <具体的な到達目標>
- 1. 重積分を累次積分に書き直して計算することができる。
2. 累次積分の積分順序を交換することができる。 3. 変数変換公式を利用して重積分を計算することができる。 (JABEE学習・教育到達目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:D-1◎ 「機械システム基礎工学プログラム」C-1:◎
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 重積分と累次積分
定積分の拡張である重積分の概念を理解する。 準備学習:「微分積分B」で学んだ基本公式を十分に復習し、教科書4-1節を熟読すること。 2. 累次積分 重積分と累次積分との関係について学ぶ。 教科書4-2節〜4-3節を熟読し、問4.1〜4.2を解いておくこと。 3. 積分順序の交換 積分の順序交換の意味を理解し,具体的な問題について正しく実行できる。 準備学習:教科書4-4節を熟読し、問4.3を解いておくこと。 4. 極座標と変数変換 極座標を用いた変数変換の意味を理解し具体的な計算ができる。 準備学習:教科書4-5節〜4-6節を熟読し、問4.4〜4.5を解いておくこと。 5. 変数変換公式 広く用いられている変数変換の意味を理解し具体的な計算ができる。 準備学習:教科書4-6節を熟読し、問4.6を解いておくこと。 6. 重積分の計算 さまざまな重積分の計算が正しく実行できる。 準備学習:重積分の公式を復習し、問題4.1〜4.3を解いておくこと。 7. 学習内容の振り返り 準備学習:期末試験で解けなかった問題の解き方を教科書で確認すること。
- <成績評価方法>
- 試験期間に実施する期末試験100%。到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、
D以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- 長谷川研二 他「理工系のための微分積分」培風館
- <参考書>
- 高木悟 他「理工系のための基礎数学」培風館
- <オフィスアワー>
- 授業後に教室および講師室にて。
- <備 考>
- 「理工系のための微分積分」「理工系のための基礎数学」の訂正は
http://home.att.ne.jp/air/satorut/book/index.html
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