2017年度工学院大学 第1部機械工学科

工業力学及演習II(Engineering Mechanics and Exercise II)[6G01]

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3単位
澤田 哲生 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
皆さんは、工業力学Uの再履修ですので、この授業では剛体の力学≠フ基礎の復習をしながら基礎知識と問題解決能力を各自が養っていけるようにします。とりわけ個々人で再履修にならざるをえなかった理由が異なっていると思われます。したがって、それらをあぶり出して各人が必要とされる学力に到達するようにテイラーメイドな指導をさせていただきたいと考えています。

<受講にあたっての前提条件>
質点の力学について一通りの知識と問題解決能力を持っていること。微積分、三角関数、微分方程式などの数学の基礎を習得していること。ただし、皆さんの個々人の様子を見ながら、不足している知識・能力については、それが補えるよう指導していくつもりです。

<具体的な到達目標>
以下の5項目について、指定教科書『基礎から学ぶ工業力学』(武居他著、オーム社、初版@平成22年)における第3章:剛体の力学の内容を理解し問題解決能力を身につけることです。対象とする項目は、剛体とモーメント、支点/反力/分布点、重心(質量中心)、剛体の運動、慣性モーメント。さらに具体的な到達目標は、教科書にある囲み記述覚えよう!≠ノ示された法則などを覚えていつでも取り出すことができる、及び例題を自力で解けるようになることです。

<授業計画及び準備学習>
【授業計画】
各回(土曜日3、4時限)とも3時限目は講義に、4時限目は演習に充てます。指定教科書『基礎から学ぶ工業力学』(武居他著、オーム社、初版@平成22年)に沿って授業を行います。
各回で扱う項目は以下の通りです。
第1回目:履修内容全体のガイダンス(説明)など
第2回目:テイラーメイドな指導とは何かの説明などと入り口≠フ掘り起こしー入り口とは自己発見(何が不足していたか)へのヒントを見いだすこと
第3回目:剛体とモーメントーその1
第4回目:剛体とモーメントーその2
第5回目:支点と反力、分布力ーその1
第6回目:支点と反力、分布力ーその2
第7回目:重心(質量中心)ーその1
第8回目:重心(質量中心)ーその2
第9回目:剛体の運動ーその1
第10回目:剛体の運動ーその2
第11回目:慣性モーメントーその1
第12回目:慣性モーメントーその2
第13回目:慣性モーメントーその3
第14回目:全体の復習
【準備学習】
各回に復習のための簡単な問題を出します。次の回にレポートとして提出していただきます。

<成績評価方法>
期末に筆記テストを実施します。100点満点(基礎問題40点、応用問題60点)で、原則60点以上が合格です。原則≠ニしたのは、状況に応じてレポート課題の提出状況を考慮し裁量する場合があります。どのような裁量の可能性があるかは、2016年度の実例などを踏まえて、第1回目の授業で説明する予定です。

<教科書>
『基礎から学ぶ工業力学』(武居他著、オーム社、初版@平成22年)

<参考書>
特に指定はありません。教科書の内容を十分にマスターすることに重点を置きます。教科書で足りない分は、授業の中で補足します。

<オフィスアワー>
土曜日の13時頃から授業終了まで。場所は非常勤講師室。

<学生へのメッセージ>
みなさんが、なぜ再履修せざるを得ない状況に陥ったのかを共有する努力を最大限します。もしかしたら、苦手意識やある種の嫌悪感≠抱いていたりするかもしれませんが、そういうものがあればそれを取り除くためのサポートをさせていただきます。毎年、履習届は出していても、一度も授業に出さない学生が何名かいます。まずは、途中からでもいいので授業に顔を出してくださいね。みなさんが再履修の壁を乗り越えて、一歩前進できるようにするのがこの授業の最大の目標でもあり、それを後押しすることに私自身喜びを感じています。なお、昨年は期末試験を受けた学生は全員単位を獲得することができました。

<備 考>
質問やリクエストは、常時下記のメールアドレスまで送ってくだされば適宜対応しますので、どうぞ遠慮なく!
tetsuo@nr.titech.ac.jp


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