2017年度工学院大学 第1部機械工学科

材料力学及演習I(Exercise of Strength of Materials I)[5G01]

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3単位
須賀 一博 准教授  
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
材料力学の基礎である応力とひずみを理解する.軸力が作用する棒やはりの曲げ問題を解くことができるようになる.

<受講にあたっての前提条件>
「数学I・II」で微分積分,微分方程式を習得していること.
「物理学」,「工業力学及演習I・II」で,力の釣り合い,力のモーメント,偶力に関して習得していること.

<具体的な到達目標>
1.材料強度に関連する事項について説明できるようになる.
2.応力とひずみおよび両者の関係を説明できるようになる.
3.軸力を受ける棒における応力とひずみおよび変形を計算することができるようになる.
4.はりの曲げにおけるせん断力と曲げモーメントを計算することができるようになる.
5.はりの曲げにおけるたわみを計算できるようになる.

<授業計画及び準備学習>
1. 材料力学を学ぶ準備
 力の単位,外力と内力,力とモーメントの釣合いについて理解する.
 [準備学習] 教科書2〜24ページを熟読する.

2. 応力とひずみ
 応力とひずみとは何かを理解する.
 フックの法則を理解する.
 [準備学習] 教科書26〜38ページを熟読する.

3. 応力−ひずみ線図
 材料試験法を理解する.
 応力—ひずみ線図の読み方を理解する.
 基本的な材料の応力—ひずみ関係を理解する.
 [準備学習] 教科書39〜47ページを熟読する.
 許容応力と安全率について理解する.
 [準備学習] 教科書259〜262ページを熟読する.

4. 棒の引張と圧縮(1)
 軸力を受ける棒に生じる応力とひずみ,変形量を計算できる.
 不静定問題における応力とひずみが計算できる.
 [準備学習] 教科書50〜57ページを熟読する.

5. 棒の引張と圧縮(2)
 変断面棒の応力とひずみを計算できる.
 自重を無視できない棒の応力とひずみを計算できる.
 [準備学習] 教科書58〜63ページを熟読する.

6. 熱応力
 熱応力とは何かを理解する.
 熱応力とひずみを計算できる.
 [準備学習] 教科書64〜71ページを熟読する.

7. 学習成果の確認
 [準備学習] 1〜6で学んだ内容を復習する.

8. はりの曲げ
 はりの定義を理解する.
 はりの曲げモーメントとせん断力の意味を理解し,計算できる.
 [準備学習] 教科書94〜102ページを熟読する.

9. せん断力図と曲げモーメント図
 せん断力図と曲げモーメント図を描くことができる.
 [準備学習] 教科書103〜120ページを熟読する.

10. はりの曲げ応力
 はりに生じる曲げ応力の意味を理解し,計算できる.
 はりの断面モーメントの意味を理解し,計算できる.
 [準備学習] 教科書120〜134ページを熟読する.

11. はりのせん断応力
 はりに生じる曲げ応力の意味を理解し,計算できる.
 [準備学習] 教科書161〜162ページを熟読する.

12. はりのたわみ(1)
 たわみの基礎式を理解する.
 たわみ量とたわみ角の意味を理解し,計算できる.
 [準備学習] 教科書135〜142ページを熟読する.

13. はりのたわみ(2)
 様々な荷重を受けるはりのたわみを計算できる.
 [準備学習] 教科書143〜147ページを熟読する.

14. 学習内容の振返り
 [準備学習] 9〜13で学んだ内容を復習する.

<成績評価方法>
成績評価は,中間試験と期末試験の試験点の合計を60%,毎時間行う演習の演習点を40%とする.Grade D 以上を合格とする.

<教科書>
「基礎から学ぶ材料力学」,武沢英樹,田中克昌,小久保邦雄,立野昌義,後藤芳樹,オーム社.

<参考書>
特に指定はしません.何冊か目を通して自分にあったものを選んでください.

<オフィスアワー>
金曜日16:40〜17:30 八王子キャンパス8号館(部屋番号等は決定次第追記)
それ以外の曜日は要相談.

<備 考>
授業形態は,原則として3時限目講義,4時限目演習とする.必要に応じて資料を配布することがある.
予習・復習による理解度を調べるために関連問題を解くことを推奨する.


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