2017年度工学院大学 第1部機械工学科

物理学II(Physics II)[3N07]

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2単位
今枝 佑輔 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
物理学IIでは、マクロな物理現象である「熱力学」と、現代物理学の基本的な考えである場の理論へ通じる「電磁気学」を学ぶ。力学に加えてこれらの物理分野を学ぶことで、物理的な考察力を高めることをねらいとする。

<受講にあたっての前提条件>
特にないが,物理学Iの内容を理解していることが望ましい.
従って、高校数学全範囲の知識を前提とする。
高校で勉強していない場合は、学習支援センターなども利用し、事前準備をしておくこと。
高校で物理を習得していることは必ずしも前提としないが、
特に、微分や偏微分、積分については講義の途中で必要になるので予め理解を深めておくこと

<具体的な到達目標>
熱力学
 1.エネルギーについての理解を深める。
 2.物質の状態の変化について習熟する。
 3.温度とは何かを様々な角度から理解する。

電磁気学
 1.電気や磁気に関する現象と、それを支配する法則を学ぶ。
 2.光の本質を理解する。

<授業計画及び準備学習>
第1回:熱力学で扱う系とは・温度と圧力
第2回:理想気体の状態方程式,気体分子運動論
第3回:熱力学第一法則
第4回:状態量と準静的過程・定積変化・定圧変化・等温変化・断熱変化
第5回:熱サイクル・熱力学第二法則
第6回:不可逆過程・エントロピー
    不可逆過程の例とエントロピーの定義
第7回:不可逆過程とエントロピー
    エントロピー増大則
第8回:クーロンの法則・電場
第9回:ガウスの法則・電位
第10回:磁場のガウスの法則・アンペールの法則
第11回:ビオ・サバールの法則・ソレノイドコイル
第12回:電磁誘導・磁場のエネルギー
第13回:変位電流・マクスウェルの方程式・電磁波
第14回:学習成果の確認(試験)

<成績評価方法>
定期試験のみで評価する

<教科書>
『理工系物理学講義(改訂版)』 加藤潔(培風館)

<参考書>
特に指定しません。数冊の本を見比べることでより理解が深まりますので、各自、図書館、書店などで探してみてください。本講義の内容は「熱力学」「電磁気学」になります

<オフィスアワー>
【前期】月曜〜金曜の1限〜5限 八王子校舎 総合教育棟1W−332
【後期】火曜〜土曜の1限〜5限 八王子校舎 総合教育棟1W−332
ただし、他の講義や実習・実験を担当している時間は不在となります。

メールでの問い合わせにも随時対応します。連絡先は:imaeda.kougakuin@gmail.com になります。
アドレスのスペルに気をつけること。
また、返信は上記gmailのアドレスからになるので、上記アドレスからのメールの着信許可を設定しておくよう気をつけること。

<学生へのメッセージ>
・授業中の、講義内容に関する質問は大歓迎です。むしろわからないことは積極的に質問して共に講義を作り上げていきましょう。「ここまでわかっていたけれども、そこから先がわからなくなったので説明して欲しい」というのも立派な質問です。
・答えのみを追い求めるのでなく、どうしてその答えに到達したのか、他人にその思考過程を含め図を描いたり自分の言葉で説明できるようになりましょう。
・教科書の問題を解いたり、演習の授業を活用したりすることで、自分で考える力を身につけ、より深い理解につなげてください。授業のみで全てを理解することは、不可能だと考えてください。


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