2017年度工学院大学 第1部機械工学科

ロジカルライティングII(Logical Writing through Cri ical Thinking II)[1210]

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2単位
勝田 由美 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
キーワード:
研究活動の基礎力および社会人基礎力(社会で活躍するために必要な力)の養成

この授業では、大学生としての「主体的な学び」を実践するために必要な、批判的に考え論理的に述べる力をつけることを目標としています。また、これらのスキルを習得することで、専門分野における研究活動のための基礎力や、社会人としての基礎力を身につけることも目指します。

<受講にあたっての前提条件>
本科目は「ロジカルライティング I」で学修する内容の応用を行う科目です。効果的に学修するためには前期に「ロジカルライティング I」をきちんと履修する必要があります。
また、日本語能力を伸ばし、批判的思考力を養うために、普段から新聞に目をとおす習慣をつけましょう。

<具体的な到達目標>
1 チームで討議し、協働して、説得力のあるチーム・プレゼンテーションを行うことができる。
2 自分のチーム、および他のチームのプレゼンテーションを評価することができる。
3 チーム協働やプレゼンテーションがうまくいかなかった場合には、その原因を分析し、次の機会に生かすためのヒントを得ることができる。
4 批判的に考えることに慣れる。
5 論理的説得力のある文章を課題に即して書くことができる(前期からの継続課題)

 上記1を達成するためには、@チームで協働できること(チームで討議できることとチームで作業ができること)、A説得力のあるチーム・プレゼンテーションができること の二つが必要です。そのためにするべきこととして、次のようなことがあります。

 ・討議への積極的参加(意見を言う、相手の意見に耳を傾ける、質問する)
 ・建設的討議(論理的主張、⽴場をはっきりさせた議論・双⽅向の議論・創造的議論)
 ・作業協働(役割分担、連携行動、気配り、相互支援)

  討議によってお互いの持つ異なる考えを知り、新しい発見をすることで、これまでとは違う考え方ができるようになります。それによって批判的思考力(クリティカル・シンキング)を養うことも目標とします。

<授業計画及び準備学習>
※各課題は変更する可能性があります

●第1週 [ガイダンス]
  授業の目標を設定する。
【課題1】「この授業をつうじて何ができるようになりたいか、理由をあわせて300字程度で書きなさい」
   準備学習: シラバスをきちんと読んでおく。

●第2週 [新聞を読む]
  新聞をなぜ、どのように読むかについて学ぶ。
  実際に新聞記事を読んで内容や意見をまとめ、人に伝える。
   準備学習: 新聞記事を3つ選び、内容をまとめてくる。

●第3週 [プレゼンテーションの準備]
  【課題2】「工学院大学を紹介するプレゼンテーションを、チームでまとめて行いなさい」について、グループで構成や内容を検討する
   準備学習: プレゼンテーション構成の考案 

●第4週 [プレゼンテーションの実践〕
チームで【課題2】のプレゼンテーションを実践し、互いに評価する。
   準備学習: プレゼンテーションの準備

●第5週 [収集した情報の共有、課題の学術的理解]
  【課題3】「『技術と社会』をメインテーマとして自由にサブタイトルをつけ、チームでプレゼンテーションしなさい」について、収集した情報をチームで共有し、プレゼンテーションの構成や内容を検討する。
   準備学習: 【課題3】にかんする情報収集

●第6週 [プレゼンテーションの準備]
 プレゼンテーションの目的を明確化し、構成や役割分担を決定する
   準備学習: プレゼンテーション構成の考案 

●第7週 [プレゼンテーションの実践]
 チームで【課題3】のプレゼンテーションを実践し、互いに評価する。
   準備学習: プレゼンテーションの準備

●第8週 [プレゼンテーションのふり返りとライティング]
 チーム・プレゼンテーションの実践をふり返り、次の課題にむけて具体的行動のレベルでの目標を設定する。
 【課題4】「今回のプレゼンテーションであなたは何を学びましたか。今後の課題とあわせて600字程度で述べなさい。」
準備学習: プレゼンテーションの反省点のメモ

●第9週 [収集した情報の共有]
  収集した情報をグループで共有し、課題についてさらに深く考察するために、今後の情報収集や読むべき文献の分担などを決定する。
   準備学習: 【課題5】「自分たちの将来にかかわる問題について自由にテーマを設定し、チームでプレゼンテーションしなさい」にかんする情報収集

●第10週 〔収集した情報の共有と検討、課題の理解の深化〕
  収集した情報をグループで共有し、学術的根拠の明確化、目的の検討などをつうじて課題にかんする理解を深める。
  準備学習: 【課題5】にかんする情報収集と学習

●第11週 [プレゼンテーションの準備]
 プレゼンテーションの目的を明確化し、構成や役割分担を決定する
   準備学習: プレゼンテーション構成の考案 

●第12週 [プレゼンテーションの実践〕
 チームで【課題5】のプレゼンテーションを実践し、互いに評価する。
   準備学習: プレゼンテーションの準備

●第13週 〔ショート・スピーチ]
 この授業でまなんだことについてグループで意見交換し、各自でショート・スピーチを行う
 準備学習: プレゼンテーションを振り返る 

●第14週 〔学習内容の振り返り〕
  準備学習: 【課題6】「この授業をつうじてどのようなスキル・知識を身につけましたか。またそれを今後、どのように生かすことができそうですか。600字程度でまとめなさい」

<成績評価方法>
授業に出席をし、積極的に議論に参加する(人と話す)ことは大前提です。
チームでの作業に対する取り組み(授業態度のほか宿題シートやワークシート、振り返りシートで把握します)(20%)、プレゼンテーションの成果(50%)、ライティングの結果(30%)などを総合的に評価します。

<教科書>
特に指定はしませんが、適宜、プリントを配布します。

<参考書>
特に指定はしませんが、普段から新聞や文庫本をたくさん読むことを勧めます。

<オフィスアワー>
木曜日 ⒓時50分〜13時30分、総合教育棟S−321室にて

<学生へのメッセージ>
この授業では、聞くこと、読むこと、書くこと、人と話しあうこと、人前で発表すること、いろいろな作業をします。それぞれの作業にはそれぞれのコツや難しさがありますが、どれも根底は「論理的説得的思考力」と「コミュニケーション能力」(考えたことを人と伝えあう力)があります。
 こうした力は、大学での4年間をかけて伸ばしていき、社会に出てからも磨きをかけていくものですが、この授業はその基礎を学ぶ大切な科目です。

<備 考>
この科目は工学部1年生のための科目です。決められたクラスで受講してください。
上級生や他学部生は受講できません。


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