2017年度工学院大学 第1部機械工学科

線形代数B(Linear Algebra B)[0232]

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1単位
高木 悟 非常勤講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
線形代数の中心的で基本的なテーマである連立1次方程式と行列式を中心に学習する。具体的には、多くの解をもつ方程式・解をもたない方程式など、様々な性質を持つ連立1次方程式の掃き出し法に基づく解法を学習する。さらに、特に多様な応用分野を持つ行列式について、余因子展開など基本的な性質を学ぶとともに、必要な計算力を養い、クラーメルの公式に代表される連立1次方程式との関係についても学習する。本科目の修得後は数学に限らず幅広い応用分野を学ぶことができる。

<受講にあたっての前提条件>
「線形代数A」の内容をきちんと理解している必要がある。
本科目の習得後は「線形代数C・D」に進み、「工業数学A・B」などの科目を履修することができる。

<具体的な到達目標>
1. 基本変形を利用して連立1次方程式を解くことができる。
2. 基本変形や余因子展開を利用して行列式を計算することができる。
3. クラーメルの公式を利用して連立1次方程式を解くことができる。
(JABEE学習・教育到達目標)
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:D-1◎
「機械システム基礎工学プログラム」:C-1◎

<授業計画及び準備学習>
【ハイブリッド留学プログラム参加 2週目・3週目】
1. 連立1次方程式
 連立1次方程式と行列との関係について解説する。
 準備学習:「線形代数A」で学習した行列の定義と演算を復習する。
 教科書4-1節〜4-2節を熟読し、問題を解いておくこと。
2. 掃き出し法
 行の基本変形を用いて連立1次方程式を解く掃き出し法について解説する。
 準備学習:「線形代数A」で学習した行の基本変形について復習し、さらに前回学習した
 連立1次方程式と行列との関係についても復習する。教科書4-3節〜4-6節を熟読し、
 問題を解いておくこと。
3. 置換と行列式
 置換と,行列式の置換による定義を解説する。
 準備学習:前回学習した掃き出し法について復習する。教科書5-1節〜5-3節を熟読し、
 問題を解いておくこと。
4. 行列式の性質
 行列式の性質について解説する。
 準備学習:前回学習した置換と行列式の定義について復習する。教科書5-4節〜5-5節を熟読し、
 問題を解いておくこと。
5. 行列式の余因子展開
 行列式を余因子展開して計算する方法を解説する。
 準備学習:前回学習した行列式の性質について復習する。教科書5-6節を熟読し、
 問題を解いておくこと。
6. クラーメルの公式
 クラーメルの公式により連立1次方程式を解く方法を解説する。
 準備学習:前回学習した行列式の余因子展開による計算方法を復習する。教科書5-7節を熟読し、
 問題を解いておくこと。
7. 学習内容の振り返り
 準備学習:期末試験で解けなかった問題の解き方を教科書で確認すること。

<成績評価方法>
2017年6月29日(木) 3限に実施する期末試験100%。到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。

<教科書>
高木悟 他「理工系のための線形代数」培風館

<参考書>
高木悟 他「理工系のための基礎数学」培風館

<オフィスアワー>
水曜日 13:00-14:00 八王子キャンパス 1号館 1E-314 (数学研究室)
メールアドレス: ft40433[at]ns.kogakuin.ac.jp ( [at] を @ に置き換えること)

<学生へのメッセージ>
毎回授業中に問題演習の時間を設けるので,分からないところがあればどんどん質問してください.

<備 考>
教科書は毎回使うので必ず持参すること.

教科書・参考書の訂正情報は,渡航前に必ず確認しておくこと.

「理工系のための線形代数」「理工系のための基礎数学」の訂正は
http://home.att.ne.jp/air/satorut/book/index.html

<参考ホームページアドレス>
http://home.att.ne.jp/air/satorut/lec/index.html


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