2016年度工学院大学 学芸員課程科目

博物館展示論(Display for Museum)[8019]

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2単位
太田 美喜子 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
展示資料は、たとえその所有者が公的機関であっても個人であっても人類の貴重な財産です。それら展示資料の展示には様々な苦労があります。本講義では、学芸員の展示活動の実際を知り、展示資料に対する理解を深めることで、博物館の社会的役割を考えます。

<受講にあたっての前提条件>
学芸員課程に登録していること。

<具体的な到達目標>
博物館・美術館のはじまりや歴史をふまえ、その存在が当たり前となった現在、学芸員がどのようにして展示を組み立て、展示資料・文化財を見せているかを理解します。

<授業計画及び準備学習>
前もっての予習を必要としないが、日頃からジャンルを問わず、なるべく多くの博物館を見学しておくことが望ましい。

1日目 イントロダクション ガイダンス、展示の概念とその歴史

2日目 展示の役割と種類

3日目 展示の計画と手順

4日目 展示の方法と実際

5日目 展示空間の形成

6日目 展示の今後と課題、まとめ

<成績評価方法>
講義の出席状況=30点(5点×6回)
講義内での積極的な発言=10点
毎講義内で指示するリアクションペーパーの提出=60点(10点×6回)
合計100点満点とし、評価することとします。
リアクションペーパーの記述内容は、たとえ長文であったとしても設問の意図を理解していない場合は評価できませんので、十分に注意してください。

<教科書>
講義ごとにプリントを配布します。

<参考書>
藤原工『学芸員のための展示照明ハンドブック』講談社 2014年
君塚仁彦、名児耶明編『現代に生きる博物館』有斐閣ブックス、2012年
大堀哲、水嶋英治編著『博物館学2 博物館展示論 博物館教育論』学文社、2012年
日本展示学会出版事業委員会編『展示論-博物館の展示をつくる』雄山閣、2010年 など

<オフィスアワー>
授業の前後、休み時間(非常勤講師控え室、または教室)

<学生へのメッセージ>
様々な条件の中、ミュージアムの会場構成、作品の展示方法には、来館者に伝えたい何かのための学芸員のアイデアや苦労がつまっています。展示資料そのものを楽しむと同時に、どうしてそのような展示になっているか、気にしながら観覧してみてください。


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