2016年度工学院大学 教職課程科目

職業指導(Career Guidance)[9801]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

4単位
尾高  進 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
青年が職業的自立を目指す上で必要な職業教育・訓練の内容と職業指導の重要性を、具体的な例を通して取り上げ、理解する。

<受講にあたっての前提条件>
教職課程履修登録者であること。

<具体的な到達目標>
1.高校生の進路の実態とその背景を理解すること。
2.職場で働く青年の実態を理解すること。
3.職業指導について理解すること。
4.職業指導の意義(労働権の保障、職業教育との関連等)について理解すること。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス:授業のねらい、授業の進め方、レポート、成績評価について
 準備学習(復習):配付資料およびテキストをみて、授業の全体像、骨格をつかむ

2.高校生の進路とその背景(1)進路の全体的傾向・就職状況
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、高校生の進路の全体的傾向とその中での就職状況を理解する

3.高校生の進路とその背景(2)日本型雇用システムの転換
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、近年の日本型雇用システムが転換していることを理解する

4.高校生の進学ルート
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、高校生の進学ルートを理解する

5.高校生の困難な進路状況:北海道および定時制工高を例として
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、高校生の困難な進路状況の典型を理解する。

6.職場で働く青年の実際(1)青年労働者へのインタビューから(仕事の内容、職業的成長、仕事の厳しさとやりがい)
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、青年労働者の職業的成長について考えを深める。

7.職場で働く青年の実際(2)中小企業で働き成長する青年たち
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、中小企業で働く青年の労働のあり方について考えを深める。

8.職場で働く青年の実際(3)生産の世界の情報化と課題
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、生産の世界における情報化がもつ意味について理解する。

9.高等学校における就職指導システム
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、高等学校における職業指導システムを理解する。

10.職業指導と職業教育(1)教育実践としての職業指導:職業選択に関わる困難と学校職業指導の課題
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、教育実践としての職業指導や職業選択に関わる困難と学校職業指導の課題についての理解を深める。

11.職業指導と職業教育(2)職業学科における職業指導−卒業生の進路と実習の教育的意義−
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、職業学科卒業生の進路と、卒業後の職業生活における実習の教育的意義を理解する。

12.職業指導と職業教育(3)普通科、総合学科における職業指導:卒業生の進路、総合学科の問題点
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、総合学科における卒業生の進路から、総合学科がもつ問題点に対する理解を深める。

13.職業指導と職業教育(4)高校職業指導実践をめぐる諸課題−インターンシップの意義と問題点、日本版デュアルシステム、資格・検定問題−
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、高校職業指導実践をめぐる問題に対する理解を深める。

14.学習内容の確認

15.グローバリゼーションと職業指導(1)21世紀日本の職業指導実践に求められる国際的視野の必要性
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、21世紀日本の職業指導実践に求められる国際的視野の必要性を理解する。

16.グローバリゼーションと職業指導(2)職業指導にかかわる国際基準−国際人権規約、技術・職業教育に関する条約、ILOの「人間らしい労働」21世紀戦略−
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、職業指導にかかわる国際基準を理解する。

17.グローバリゼーションと職業指導(3)労働の世界にかかわる人権教育としての職業指導
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、職業指導がもつ人権教育としての側面を理解する。

18.ハンディのある青年の進路保障(1)若者の変身を支える職業訓練
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、職業訓練がハンディのある青年の進路保障にとってもつ意味を深める。

19.ハンディのある青年の進路保障(2)障害者雇用の制度と現状
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、障害者雇用の制度と現状を理解する。

20.ハンディのある青年の進路保障(3)発達障害がある青年の職業指導
 準備学習(復習):授業内容を振り返り、発達障害がある青年の職業指導の特質を理解する。

21.課題発表(1)
 準備学習:発表の準備をする

22.課題発表(2)
 準備学習:発表の準備をする

23.課題発表(3)
 準備学習:発表の準備をする

24.課題発表(4)
 準備学習:発表の準備をする

25.課題発表(5)
 準備学習:発表の準備をする

26.課題発表(6)
 準備学習:発表の準備をする

27.課題発表(7)
 準備学習:発表の準備をする

28.学習成果の確認

<成績評価方法>
前期のレポート課題(30%)、後期の発表課題+最終レポート課題(50%)、毎回のミニレポート(20%)を総合的に評価し、A+,A,B,C,D,Fの6段階評価でD以上の者に単位を与える。

<教科書>
斉藤武雄・佐々木英一・田中喜美・依田有弘 編著『ノンキャリア教育としての職業指導』(学文社、2009年)

<参考書>
1.斉藤武雄・田中喜美・依田有弘 編著『工業高校の挑戦―高校教育再生への道』(学文社、2005初版、改訂版あり)
2.本田由紀『教育の職業的意義―若者、学校、社会をつなぐ』(ちくま新書、2009/12)
3.笹山尚人『労働法はぼくらの味方』(岩波ジュニア新書、2009/9)
4.堀内達夫・佐々木英一・伊藤一雄 編著『新版 専門高校の国際比較 日米欧の職業教育』(法律文化社2006年発行)
5.新しい生き方基準をつくる会『フツーを生き抜く進路術』青木書店2005年初版1刷発行

<オフィスアワー>
1)月曜日、11:05〜12:50、八王子校舎総合教育棟、1S-328(教職課程研究室)または1N-134(教職資料室)
2)授業の前後、教室または講師室にて
3)それ以外はメールで約束の上、対応します。
odaka@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
現実の労働の世界に迫り、みなさん自身の考えを深めることを希望します。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2016 Kogakuin University. All Rights Reserved.