2016年度工学院大学 教職課程科目
教育史(History of Education)[9511]
4単位 内山 宗昭 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 日本、欧米、アジアの教育の歴史を各時代の中に学び、その歴史的なプロセスを考えながら、その背景や教育の特色を検討することを通して、現代に及ぶ教育のあり方について考えてゆく視点を身につけることをねらいとしたい。理念・制度・経営・法制にわたる変遷や現代教育と対照される意義を検討して理解を深める。
- <受講にあたっての前提条件>
- 教職の選択科目であるので、他の教職科目で学んだとの関連も意識しながら学ぶこと。
- <具体的な到達目標>
- 具体的な達成目標は以下の通り。
1) 教育史の基礎的な知識・概念の習得 2)教育史を学びながら、歴史的な視点から、現代の学校教育のかかえる理念・制度・経営にわたる問題・課題を考えてゆける力を学生がつける。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. [導入] 教育史を学ぶことの意味 教職の学習について
準備学習 教育史年表を調べる 2. [日本教育史 1] 教育の歴史と現代の教育 準備学習 教育史の意義を整理 3. [日本教育史 2] 日本の古代の教育 口承文化と文字文化の比較 準備学習 口承文化と文字文化の比較まとめ 4. [日本教育史 3] 古代の教育(続) 古代の官僚養成の学校 準備学習 大学寮についてまとめ 5. [日本教育史 4] 古代の教育(続) 共同体の文化と生産技術の伝承 準備学習 意見交換を整理しまとめ 6. [日本教育史 5] 古代の教育(続)貴族社会の私学と家庭教育 準備学習 平安私学についてまとめ 7. [日本教育史 6] 中世の教育 武家社会と家訓 足利学校について 準備学習 武家家訓についてまとめ 8. [日本教育史 7] 近世の教育 中世から近世への動向概観 準備学習 近世の教育史を調べる 9. [日本教育史 8] 近世の教育(続) 近世教育の思想 準備学習 資料について意見をまとめ 10. [日本教育史 9] 近世の教育(続) 近世の学校 準備学習 寺子屋についてまとめ 11. [日本教育史 10] 近代の教育 近代化と教育 準備学習 近代公教育についてまとめ 12. [日本教育史 11] 近代の教育(続) 国家主義と教育 準備学習 戦前の教育の特徴について調べる 13. [日本教育史 12] 近代の教育(続) 新教育運動をめぐって 準備学習 新教育についてまとめ 14. [日本教育史 13] 戦後教育史 準備学習 レポートテーマのまとめ 15. [まとめ] 前期まとめ 16. [欧米教育史 1] 欧米教育史概観 古代ギリシャ・ローマの教育 準備学習 古代ギリシャ・ローマの教育についてまとめ 17. [欧米教育史 2] 中世の教育 中世の大学 教会での教育等 準備学習 中世の教育についてまとめ 18. [欧米教育史 3] 近代教育の台頭 準備学習 近代教育史全体を調べる 19. [欧米教育史 4] 近代教育思想の系譜 準備学習 教育思想についてテーマを絞り調べる 20. [欧米教育史 5] 近代公教育への思想と背景 準備学習 近代公教育の成立過程についてまとめ 21. [欧米教育史 6] 近代公教育制度の確立 準備学習 意見交換について整理しまとめ 22. [欧米教育史 7] 新教育運動とその系譜 準備学習 新教育について調べる 23. [欧米教育史 8] 戦後の教育史 準備学習 戦後の教育史のまとめ 24. [欧米教育史 9] 現代の「教育改革」の動向 準備学習 テーマを絞りまとめ 25. [アジアの教育史 1] アジアの教育史概観 準備学習 意見交換のまとめ 26. [アジアの教育史 2] 中国の教育史 準備学習 中国教育史まとめ 27. [アジアの教育史 3] 韓国の教育史 準備学習 韓国教育史まとめ 28. [アジアの教育史 4] タイ、フィリピン、マレーシアの教育史 準備学習 東南アジアの教育史まとめ 29. [アジアの教育史 5] インドネシア、中東の教育史 準備学習 中東の教育史まとめ 30. [学習内容の振り返り・学習成果の確認(まとめと課題学習)] 全体のまとめ 課題の実施
準備学習 教育史のテーマの中から、課題学習を進めてゆく。講義時に具体的方法を指示する。
- <成績評価方法>
- レポート(70%)、小レポート(30%)を総合して評価を行う。Grade D 以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- 指定教科書なし。
- <参考書>
- 講義時に指示する
- <オフィスアワー>
- 八王子校舎 水曜日12:30〜13:30 総合教育棟 1E-309研究室
新宿校舎 木曜日13:00〜14:00 A-2733研究室
- <学生へのメッセージ>
- 本講義では、教職関連の助言・指導的な面も合わせて機会ごとに行いたい。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2016 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|