2016年度工学院大学 教職課程科目

教職実践演習(中学校高等学校)(Seminar on Teaching profession)[9001]

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2単位
藏原 清人 非常勤講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
これまでの教職の学修、特に教育実習の成果を振り返るとともに、4年間の大学生活を通しての自己の成長を確認する。また、今日における教育の意義と役割を理解し、それを担う教師の役割と責任をとらえること、教師となるに必要な資質の確認することに重点を置く。これらは学生の発表、集団討論および講義を中心に行う。またこれらの目標を確実に達成するため、最終レポートを作成・提出する。

<受講にあたっての前提条件>
今年度卒業見込であること、全ての教職科目についてすでに単位を修得済みであるか、教職実践演習と同時に履修中であること。

<具体的な到達目標>
学生は積極的にこの演習に取り組み、以上の内容についての理解を深めるとともに、教員にふさわしい適切な行動ができること、自らが教師として発達していくための今後の課題を明らかにし、各自が理想とする教師像、教育像をまとめることを達成目標とする。
またこれらが達成していることが読み取れるまとめのレポートを作成する。

<授業計画及び準備学習>
第1回 教職実践演習の課題  これまでの教職履修の振り返り
第2回 教職の意義・役割と責任(講義)
第3回 教職の意義・役割と責任(グループ討議)
第4回 教育実習の振り返り(発表1) ※全4回の発表で全員が行う
第5回 教育実習の振り返り(発表2)
第6回 教育実習の振り返り(発表3)
第7回 教育実習の振り返り(発表4)
第8回 教師の役割 授業、教師の社会性と対人関係、生徒指導他について(教育実習の振り返りの講評を含む)
第9回 学校経営と協力体制、教師の責任
第10回 学級経営、保護者や地域との協力について ※現職教員の講話
第11回 教員の服務と研修、教職につくまで、ついてから
第12回 教育実習の経験と教員免許をどう生かしていくか(意見発表)
第13回 教職実践演習まとめのレポート作成
第14回 レポートの講評、教員としての資質能力の確認

授業の中では、教員の講義やコメント、他の学生の発表等を踏まえて、自分のまとめた内容をさらに深め、まとめのレポートを作成する。これらを通して教員、社会人としての自覚と姿勢・意欲を持って授業に積極的に参加することを求めたい。
 授業に先立って、教職課程履修の記録に必要な事項を記入しこれまでの教職課程の履修を振り返り、自分の学習の到達を把握しておくこと。教育実習を振り返りその成果を確実なものにするために教育実習録は特に重要な資料であり、教育実習に際しては十分な記録をとることが大切です。また教育実習を振り返りその中で学習したこと、経験したことなどを整理し、教員としての仕事やそのほかの生活においてその成果や経験をどう生かしていくか考えをまとめておくこと。さらにニュースや書籍などを通して教育や教員についての関心をいっそう広げ、今日の日本の教育はどんな課題があるか把握しておくこと。

<成績評価方法>
発表やグループ討議など演習へ積極的に参加するとともに授業の内容について十分理解していること、教職課程履修の記録を十分記入し、自らの教育実習を客観的にとらえていることが必要である。成績評価はまとめのレポートによって行うこととし、前述したこの授業の課題を達成していることが確認できる場合は単位を認定する。
まとめのレポートはこの科目の担当者全体で共通であるので、具体的には授業が始まってから確認して指示する。

<教科書>
指定教科書はなし。

<参考書>
工学院大学教育実習録、教職課程履修の記録、教職課程の手引、昨年度までの「教職課程レポート集」
免許教科に関する中学校、高等学校の教科書・学習指導要領およびその解説
これまでの教職課程の教科書・参考書 そのほか、授業中に適宜指示する。

<オフィスアワー>
授業終了後教室または12階講師室で、他の時間については事前にアポイントを取ること。

<学生へのメッセージ>
教職実践演習は、教職課程における学修の総まとめであり総仕上げの科目です。これまでの学修を振り返りその成果を確認するとともに自信を持って教職をめざすことができるよう、学び合いたいと思います。


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