教職実践演習（中学校高等学校）（Seminar on Teaching profession）[9000]

＜授業のねらい＞

　これまでの教職の学修、特に教育実習の成果を振り返るとともに、４年間の大学生活を通しての自己の成長を確認する。特に、今日における教育の意義と役割を理解し、それを担う教師の役割と責任をとらえること、教師となるに必要な資質を確認することに重点を置く。授業は、学生の発表、集団討論および講義を中心に行う。

＜受講にあたっての前提条件＞

　教育実習を履修済みであること。

＜具体的な到達目標＞

１．教員にふさわしい適切な行動ができること
２．自らが教師として発達していくための今後の課題を明らかにし、各自が理想とする教師像、教育像をまとめること

＜授業計画及び準備学習＞

第１回 教職実践演習の課題　　これまでの教職履修の振り返り
　準備学習：授業に先立って、教職課程履修の記録に必要な事項を記入しこれまでの教職課程の履修を振り返り、自分の学習の到達を把握しておくこと。

第２回 教職の意義・役割と責任（講義）
　準備学習（復習）：授業内容を振り返り、教職の意義・役割と責任とは何かについて自分の考えを深める。

第３回 教職の意義・役割と責任（グループ討議）
　準備学習（復習）：授業内容を振り返り、第2回の内容とも合わせて、自分の考えを広げ、さらに深める。

第４回 教育実習の振り返り（発表１）
　準備学習：発表の準備を行う。

第５回 教育実習の振り返り（発表２）
　準備学習：発表の準備を行う。

第６回 教育実習の振り返り（発表３）
　準備学習：発表の準備を行う。

第７回 教育実習の振り返り（発表４）
　準備学習：発表の準備を行う。

第８回 教師の役割（１）授業について （教育実習の振り返りの講評を含む）
　準備学習（復習）：教育実習の振り返りの発表及びそれに対する講評から、授業についての考えを深める。

第９回 教師の役割（２）教師の社会性と対人関係、生徒指導他について（教育実習の振り返りの講評を含む）
　準備学習（復習）：教育実習の振り返りの発表及びそれに対する講評から、授業以外の教師の役割についての考えを深める。
　　　　　
第１０回 学校経営と協力体制、教師の責任
　準備学習（復習）：授業内容を振り返り、学校経営と協力体制、教師の責任についての考えを深める。

第１１回 学級経営、保護者や地域との協力について ※現職教員の講話
　準備学習（復習）：授業内容を振り返り、学級経営、保護者や地域との協力についての考えを深める。

第１２回 教員の服務と研修、教職につくまで、ついてから
　準備学習（復習）：授業内容を振り返り、教員の服務と研修、教職に就くまで、就いてからについてできるだけ具体的にイメージする。

第１３回 教育実習の経験と教員免許をどう生かしていくか（意見発表）
　準備学習：意見発表の準備を行う。

第１４回 学習内容の確認

＜成績評価方法＞

　発表やグループ討議など演習へ積極的に参加するとともに授業の内容について十分理解していること、教職課程履修の記録を十分記入しまとめのレポートによってこの授業の課題を達成していることが確認できる場合は単位を認定する。A+,A,B,C,D,Fの6段階評価でD以上の者に単位を与える。

＜教科書＞

特に指定しない。

＜参考書＞

工学院大学教育実習録、教職課程履修の記録、教職課程の手引
これまでの教職課程の教科書・参考書　そのほか、授業中に適宜指示する。
免許教科に関する中学校、高等学校の教科書・学習指導要領

＜オフィスアワー＞

１）月曜日、11:05〜12:50、八王子校舎総合教育棟、1S-328（教職課程研究室）または1N-134（教職資料室）
２）授業の前後、教室または講師室にて
３）それ以外はメールで約束の上、対応します。
odaka@cc.kogakuin.ac.jp

＜学生へのメッセージ＞

　教職実践演習は、教職課程における学修の総まとめであり総仕上げの科目です。これまでの学修を振り返りその成果を確認するとともに自信を持って教職をめざすことができるよう、学び合いたいと思います。

＜備 考＞

この時間帯のクラスは受講者が多いことが見込まれるため、複数クラスでの授業となることが予想される。その場合、初回の授業の後、クラス分けを行う。