2016年度工学院大学 教職課程科目
電気工学I(Electrical Engineering I)[1602]
2単位 東 雄二 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 電気工学を学ぶ上で必要な電気的基礎知識について学習する。特に、電気・磁気現象の基礎、電気回路の基本が理解できるようになる。
- <受講にあたっての前提条件>
- ●「電気数学」の基礎知識(特に、三角関数,指数と対数,複素数)を履修、習得する必要がある。
●「物理学」を履修済の方が望ましい。
- <具体的な到達目標>
- (1)電気回路に関する諸法則を理解し、基本的な電気回路の計算が出来るようにする。
(2)電磁気に関する諸法則を理解し、どのように応用されているかを学ぶ。 (3)静電気に関する諸法則および働きを理解し、その応用について学ぶ。 (4)インピーダンスとアドミタンスの概念について理解できる。 (5)複素ベクトルの概念について学び、電気工学でどのような使われ方をしているか理解できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週.ガイダンス。
0-1)電気工学を学ぶための基礎(電気工学を学ぶにあたって、全体を通して必要となる電気の予備的な基礎知識について、そのポイントを確実に理解する。) 0-2)電気計測で必須の測定器(エレクトロニクスに関する実験のあらゆる分野で測定が行われ、その測定器を使いこなせなければならない。計測を行なう際に必ずといってよいほど必要になる、デジタルマルチメータとオシロスコープの基本的な使い方について学ぶ。)
第2週.1-1)直流回路(オームの法則,キルヒホッフの法則,重ねの理,テブナンの定理,ミルマンの定理などについて学ぶ。) 準備学習:教科書第1章第1節を読んで理解、受講後は練習問題(1-1)(P.12)を解いて理解を深める。
第3週.1-2)磁気と電気(磁気現象,電流と磁界の関係,電磁誘導などについて学ぶ.) 準備学習:教科書第1章2節および6節を読んで理解、受講後は練習問題(1-2)(P.25)を解いて理解を深める。
第4週.1-3)静電気(静電気に関する性質や現象,コンデンサなどについて学ぶ.) 準備学習:教科書第1章3節および6節を読んで理解、受講後は練習問題(1-3)(P.32)を解いて理解を深める。
第5週.1-4)交流回路(交流波のベクトル表現,インピーダンスの計算方法,共振現象などについて学ぶ.) 準備学習:教科書第1章4節を読んで理解、受講後は練習問題(1-4)(P.42)を解いて理解を深める。
第6週.1-5)三相交流回路(平衡三相交流の性質,特徴とその応用について学ぶ.) 準備学習:教科書第1章5節を読んで理解、受講後は練習問題(1-5)(P.47)を解いて理解を深める。 学習成果の確認(試験) 準備学習:前回までの総復習を行うこと。
- <成績評価方法>
- 最後の授業の終わりに試験を行う。原則としてこの試験によって成績を評価し、60点以上の者に単位を認める。ただし、試験の点数が50点以上60点未満の者でも、演習および宿題の内容が十分であると認められる場合には合格(60点)とする。なお出席せず試験のみ受けた者は採点しない。
- <教科書>
- 「電気工学概論」鳳誠三郎監修・青木正喜著 実教出版株式会社
教科書無しに受講しても理解出来ませんので必ず用意する事。 図等の補助的なプリントを配布する。
- <参考書>
- 「電気回路の基礎数学 −連立方程式・複素数・微分方程式−」川上 博,島本 隆 共著(コロナ社)
- <オフィスアワー>
- 月曜日 17:10〜17:40(新宿校舎・講師室)。それ以外はメモ等での問い合わせの上、対応可。
- <学生へのメッセージ>
- 授業に毎回出席して内容を予習・復習しておくことが必要である。
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