2016年度工学院大学 第2部建築学科

内外装材料(Finishing Materials)[5S11]

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2単位
田村 雅紀 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
内外装材料は我々が日々の生活の中で常に接したり見ているものであり,石,レンガ,左官材などに代表されるセラミック素材をはじめ,木材やプラスチックに代表される高分子素材,ほかメタル素材,セメント系素材など,建築実務に携わる上で必須となる建材である。本授業ではこれらの内外装材料に関する基本的性質と施工方法を理解した上で,建物に使用する上での耐久性・環境性などに関わる影響について理解できるようにする。

<受講にあたっての前提条件>
・数学,化学,物理に関する初歩的な知識を習得していること。
・建築材料への理解が,ものづくりの原点となることを意識して授業に臨めること。

<具体的な到達目標>
・内外装材料とその施工に関わる主要な専門用語を理解できる。
・内外装材料とその施工が建築物および関連する活動に与える影響が理解できる。

<授業計画及び準備学習>
内外装材料を学ぶための全14回の講義を行う。毎回,準備学習用にネットで配布する授業メモをダウンロードし,その授業におけるキーワードを10個抽出して,その説明を記述する(第1段階)。最終回までに全4回程度の中間レポートを実施し(第2段階),8回目以後に習熟度を確認するためにファイル提出をする(第3段階)。その上で最終テストを受け(第4段階),最終的に4つの段階で積み上げた学習を行う。

1.内外装材料と要求性能(熱,水分,外力など)
2.セラミック素材(1)石材の性質と施工
 準備学習:教科書pp.60-68より,キーワード抽出・部分記述を行う。
3.セラミック素材(2)壁土の種類と施工
 準備学習:教科書pp.69-74より,キーワード抽出・部分記述を行う。
4.セラミック素材(3)レンガ・瓦・タイルの種類と施工
 準備学習:教科書pp.97-120より,キーワード抽出・部分記述を行う。
5.セラミック素材(4)石膏・漆喰の種類と施工
 準備学習:教科書pp.121-126より,キーワード抽出・部分記述を行う。
6.高分子素材(1) 木材・木質材料の種類と性質
 準備学習:教科書pp.128-148より,キーワード抽出・部分記述を行う。
7.高分子素材(2) 植物材料(茅・竹)の種類と施工
 準備学習:教科書pp.149-156より,キーワード抽出・部分記述を行う。
8.高分子素材(3) 植物材料(紙・藺草)の種類と施工
 準備学習:教科書pp.157-160より,キーワード抽出・部分記述を行う。
9.高分子素材(4) プラスチック系材料の種類と性質
 準備学習:教科書pp.161-174より,キーワード抽出・部分記述を行う。
10.メタル素材(1) 鉄筋,鉄骨の施工
 準備学習:教科書pp.31-42より,キーワード抽出・部分記述を行う。
11.メタル素材(2) 非鉄金属(ステンレス,銅,チタンほか)の施工
 準備学習:教科書pp.43-58より,キーワード抽出・部分記述を行う。
12.セメント系材料(1) コンクリートの製造と施工
 準備学習:教科書pp.75-86より,キーワード抽出・記述を行う。
13.セメント系材料(2) ALC,ケイカル板,各種セメント板の製造と施工
 準備学習:教科書pp.87-96より,キーワード抽出・部分記述を行う。
14.内外装設備類の種類と施工,学習内容の振り返り

<成績評価方法>
授業メモ(25%),中間レポート(25%)ならびに最終テスト(50%)を踏まえた総合評価が60%程度を満たすことで合格とする。なお,理由がなく3回以上欠席すると,学習成果の到達度が下がるため不合格となる。十分に注意をしてください。

<教科書>
野口貴文,田村雅紀他,「ベーシック建築材料」,彰国社 (学内販売時に購入してください)

<参考書>
ものづくり研究会,「建築生産−ものづくりから見た建築のしくみ−」,彰国社

<オフィスアワー>
金曜・授業前後2時間,25階2575室とします。また,メール(masaki-t@cc.kogakuin.ac.jp)により相談を受けることもできます。

<学生へのメッセージ>
内外装材料は,形,大きさ,硬さ,色など,実際に五感で把握しないと理解できない部分が数多くあります。授業では数多く実物を紹介した上で,建築材料の特徴の説明をするので,理解を深める有意義な機会としてほしい。

<参考ホームページアドレス>
田村研)http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~dt40009/


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