2016年度工学院大学 第2部建築学科
建築設計II(Architectural Design II)[5S07]
2単位 鈴木 敏彦 教授 [ 教員業績 JP EN ] 中島 智章 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 関谷 源次 非常勤講師 山門 和枝 特任助教
- <授業のねらい>
- 1)デザインの本質は素材と形の関係性の中にあることを知る。
2)素材特性から適正なかたちを導きだす方法を身につける 3)デザインした製品の価値を効果的に表現する方法を身につける
- <受講にあたっての前提条件>
- 1)「基礎設計・図法」を受講していること。
2)製図・模型制作のための用具を入手すること。
- <具体的な到達目標>
- 1)紙という素材の特性を知る。
2)強化ダンボールの素材特性を生かした椅子のかたちを導きだす。 3)実用に耐えうる強化ダンボールの椅子を制作する。 4)デザインした製品の販売するための製品カタログを制作する。
- <授業計画及び準備学習>
- この授業は三つの課題によって構成されている。第一課題は歴史的建築のドローイング。第二課題は「紙の椅子」第三課題は「椅子のカタログ」である。設計の課題は、スケジュールに沿って毎回エスキースの提出が求められ、その発表と講評、そして個人指導が行われる。指導を受けるには、自分自身の考え方を表現したスケッチや図面が不可欠で、これを持参しなければ適切な指導は受けられない。また、特週の授業のため、一週間に二回の授業が行われるが、課題をやる君たちは大変であろうと思う。設計はこのように短期間に案をまとめ、プレゼンテーションしなければならないのは通常のことである。それを思って課題にチャレンジしてもらいたい。
1.第1課題、第2課題(A)(B)の説明 第1課題「ドローイング」、第2課題「紙の椅子」について具体的に解説する 準備学習:「紙の造形」「紙の建築」について予習/参考事例の調査・分析 短期課題1:素材特性および類似先行事例の調査・分析 2. 第2課題のエスキースチェック(1) 短期課題1の講評、エスキースチェック 準備学習:参考事例の調査・分析 短期課題2:アイデアスケッチと1/3スケールのスタディーモデル(5mm厚のダンボールを使用) 3.第2課題のエスキースチェック(2) 短期課題2の講評、エスキースチェック 準備学習:模型用具・材料の入手 短期課題3:3面図(1/5)と模型(1/3) 4.第1課題提出、講評、第2課題のエスキースチェック(3) 短期課題3の講評、エスキースチェック 準備学習:模型用具・材料の入手 短期課題4:最終3面図(1/5)と最終模型(1/3) 5.第2課題のエスキースチェック(4) 短期課題4の講評、エスキースチェック 準備学習:課題提出形式の確認 6.第2課題(A)の提出・講評。第2課題(B)に関する説明 1/1スケールの椅子の制作1 (強化ダンボールの材料支給) 準備学習:工作用具、材料の入手 7.1/1スケールの椅子の制作2 8.1/1スケールの椅子の制作3 9.1/1スケールの椅子の制作4 10.第2課題(B)提出、講評。 第3課題「椅子のカタログ」について具体的に解説する 短期課題1:カタログ構成案ドラフト 準備学習:椅子のカタログの参考事例の調査・分析 11. 第3課題のエスキースチェック 短期課題1の講評とエスキースチェック 準備学習:課題提出形式の確認 12. 第3課題提出、講評。
- <成績評価方法>
- ドローイング課題と設計・制作課題の得点を合算し評価する。
ウエイトは、ドローイング課題25%、設計・制作課題75%とする。
- <教科書>
- 「指定教科書なし」
その都度、必要に応じて資料を配布する。
- <参考書>
- 書名:紙による構成・デザイン
著者名:朝倉直巳 出版社名:美術出版
- <オフィスアワー>
- 時間:後期月曜日の17:20〜17:50
場所:新宿キャンパス高層棟26階鈴木研究室 その他、簡単な質問は授業前後に教室でも受け付ける。
- <学生へのメッセージ>
- 1) この授業は授業時間内だけで完結するものではなく、毎回必ず自習課題を伴っているので、各自、授業時間外の自習課題のための時間をしっかり確保すること。
2) 提出日直前の病気・怪我などの不測の事態も考慮して、締切直前まで先送りせず、帰宅後すぐに課題に取りかかるようにすること。 3) 毎週の課題をその都度仕上げる作業には時間と根気を要するので、各自タイムマネージメントをしっかり行うこと。
- <参考ホームページアドレス>
- www.atelier-opa.com
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