基礎設計・図法（Introduction to Architectural Design,Theory of Design）[5S06]

＜授業のねらい＞

　建築空間を表現・伝達する様々な基礎的手法を理解し適用できるようになる。最終的には、3次元の空間を2次元の図面上で効果的に表現するショー・ドローイングの手法を会得する。

＜受講にあたっての前提条件＞

　既習科目、または並行履修科目についての前提条件は特にないが、教科書を熟読し、製図用具を入手しておくこと。

＜具体的な到達目標＞

（1）建築図面(平面図、立面図、断面図など)が読めるようになる。
（2）建築図面を表現するための、生きた線が描けるようになる。
（3）建築図面の基礎的描き方を理解し適用できるようになる。
（4）建築模型の作り方を理解し適用できるようになる。
（5）透視図の描き方を理解し適用できるようになる。

＜授業計画及び準備学習＞

1. シラバス確認、教員紹介、授業方針、規約、配付資料
　製図用具とその使い方の説明、線の引き方
　準備学習：教科書を熟読し、製図用具を入手する。
2. 建築図面、平面図の解説と演習
　自習課題1（平面図）の出題
　準備学習：教科書pp.61-71を熟読する。
3. 断面図、立面図の解説と演習
　自習課題2（断面図）の出題
　準備学習：教科書pp.72-83を熟読する
　　　　　　自習課題1（平面図）を仕上げる。
4. 模型の作り方の解説と演習
　自習課題3（模型）の出題
　準備学習：教科書pp.100-105を熟読し、模型用具・材料を入手する。
　　　　　　自習課題2（断面図）を仕上げる。
5. 模型による即日設計演習
　準備学習：模型材料を入手する。
　　　　　　自習課題3（模型）を実施する。
6. 断面図の作成法、アクソメとアイソメの解説と演習
　自習課題4（断面図）の出題
　準備学習：教科書pp.84-89を熟読する。
　　　　　　自習課題3（模型）を仕上げる。
7. 図面記号の解説、配置図の表現、添景の解説と演習
　準備学習：第7回授業レジュメを熟読する。
　　　　　　自習課題4（断面図）を実施する。
8. 一点透視図法の解説と演習
　自習課題5（一点透視図法）の出題
　準備学習：教科書pp.50-55を熟読する。
　　　　　　自習課題4（断面図）を仕上げる。
9. 着彩の技法の解説と演習
　準備学習：着彩用具を入手する。
　　　　　　自習課題5（一点透視図法）を実施する。
10. 二点透視図法、プレゼンテイション図面の解説と演習
　最終課題（プレゼンテイション図面）の出題
　準備学習：教科書pp.90-99を熟読する。
　　　　　　自習課題5（一点透視図）を仕上げる。
11. 建築設計Iに向けての解説と演習
　自習課題6（設計）の出題と構想
　準備学習：最終課題（プレゼンテイション図面）を仕上げる。
12. 設計課題の講評（敷地調査、コンセプトなど）
　準備学習：設計課題の敷地調査とコンセプト構築を実施する。
13. 設計課題の講評（設計案全体）
　準備学習：設計案を決定し作成する。
14. 設計課題の講評（プレゼンテイション図面）
　準備学習：自習課題6（設計）を仕上げる。
15. 学習内容の振り返り
　準備学習：前回までの総復習を行う。

＜成績評価方法＞

1）「最終課題」の得点が60点以上の者に単位を授ける。　
2）すべての「自習課題」と「最終課題」の平均点に「即日課題」の評価を加味した得点をもって最終成績とする。最終評価に対する「即日課題」の評価の割合は最大15％である。1）を満たしながら、この得点が60点に満たない場合は一律60点とする。
3)　ビハインド提出(課題提出時間に少しでも遅れてしまった提出)の場合は、評価点数が半分となる。未完成の課題の提出は認められないので必ず完成させること。ただし、模型課題だけはビハインド提出は認めない。

＜教科書＞

工学院大学建築学部編：『2016年度建築設計課題及び案内』、工学院大学建築学部、2016年
鈴木敏彦ほか：『北欧の巨匠に学ぶ図法　家具・インテリア・建築のデザイン基礎』、彰国社、2012年

＜参考書＞

日本建築学会編：『コンパクト建築設計資料集成』、丸善、2005年(第3版)
中山繁信：『手で練る建築デザイン』、彰国社、2006年

＜オフィスアワー＞

時間：前期金曜日の17:30〜18:00
場所：新宿キャンパス高層棟9階設計準備室
その他、簡単な質問は授業前後に教室でも受け付ける。

＜学生へのメッセージ＞

1)　この授業は授業時間内だけで完結するものではなく、「自習課題」、「最終課題」を伴っているので、各自、授業時間外に課題実施のための時間をしっかり確保すること。
2)　提出日直前の病気・怪我などの不測の事態も考慮して、締切直前まで先送りせず、帰宅後すぐに課題に取りかかるようにすること。
3)　「自習課題」、「最終課題」をその都度仕上げる作業には時間と根気を要するので、各自タイムマネージメントをしっかり行うこと。
4)　要求されているのはただの努力ではなく、結果(課題が期日通りに望ましい質をもって提出されること)を伴う努力であることを肝に銘じること。

＜備 考＞

　授業終了後に次回授業で持参するものを追加指示したり、授業期間終了後に追加課題の出題をしたりすることがあるので、授業期間前から成績発表日まで、下記ウェブサイトやキューポートの確認を定期的に行ってほしい。

＜参考ホームページアドレス＞

http://www.facebook.com/cours.nakashima.tomoaki