2016年度工学院大学 第2部建築学科

鉄筋コンクリート構造(Reinforced Concrete Structure)[2V07]

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2単位
近藤 龍哉 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
鉄筋コンクリート造建築物の力学的仕組みと設計法を学びます。
鉄筋コンクリート構造設計法の第一段階である許容応力度設計法(1次設計)について講義します。鉄筋コンクリート構造設計規準・同解析(日本建築学会)」に記された設計法の考え方・運用法を習得しましょう。

<受講にあたっての前提条件>
「構造力学1」、「構造力学2」を習得していること。「建築と構造」を習得していること。

<具体的な到達目標>
柱・梁・壁架構による鉄筋コンクリート造建物の1次設計法を理解し、正しく適用できるようにすることを到達目標とします。

<授業計画及び準備学習>
1. 鉄筋コンクリート構造の力学的仕組み(材料の力学的特性、構造形式)
2. 鉄筋コンクリート構造設計法概説(許容応力度設計法、保有耐力設計法、限界耐力設計法、地震応答解析による設計法)
3. 許容応力度設計法1(材料に関する諸係数の扱い方)
4. 許容応力度設計法2 (床スラブの設計法)
5. 許容応力度設計法3 (梁の曲げモーメントに対する設計法)
6. 許容応力度設計法4 (柱の軸力と曲げモーメントに対する設計法)
7. 許容応力度設計法5 (梁、柱、柱梁接合部のせん断力に対する設計法)
8. 許容応力度設計法6 (壁の設計法)
9. 許容応力度設計法7 (鉄筋の付着・定着に関する設計法)
10. 設計事例解説1 (フレーム解析)
11. 設計事例解説2 (曲げ終局強度)
12. 設計事例解説3 (床、梁、柱の設計と配筋要領)
13. 設計事例解説4 (壁の設計)
14. 学習内容の振り返り(期末試験での自分の解答を振り返りましょう)。

<成績評価方法>
鉄筋コンクリート構造の設計法の流れが理解でき、許容応力度設計法による構造計算がおおむね出来るようになったとき合格とします。
設計事例解説に倣って行う設計演習(レポート)を50%、期末試験を50%で評価します。

<教科書>
鉄筋コンクリート構造設計規準・同解説 2011年版(日本建築学会)
加えて、KuPort、および、情報処理演習室内のPCにある「Uドライブ」内の「鉄筋コンクリート(近藤)フォルダー」内に「毎回の資料(PDFファイル)」を貼付します。

<参考書>
建築構造ポケットブック(共立出版)

<オフィスアワー>
火曜日 17時から18時30分 25階学習ラウンジ

<学生へのメッセージ>
建築の仕事に関わるとき、必ずRC構造建物を扱います。木造住宅でも基礎部分はRCです。なじみ深いものとしてRC構造の仕組みを熟知しましょう。
受講に臨んでは「毎回の資料(PDF)をダウンロードして予習をしましょう。また、RC造設計は構造力学を基礎として進めます。よって、構造力学の理解が不十分ではRC造設計を理解することは困難です。構造力学1,2の復習をしておきましょう。もし、復習しても判らなければ質問に答えます。

<参考ホームページアドレス>
dt82143@ns.kogakuin.ac.jp


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