2016年度工学院大学 第2部建築学科

設備設計法(Theory of Building Equipment Design)[2S08]

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2単位
野部 達夫 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
中島 裕輔 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
西川 豊宏 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
建築を機能させるためには空調、給排水、電気など、いろいろな種類の設備システムを具備する必要がある。設備システムは建築物本体と密接かつ複雑に関連し合うので、破綻のない建築を実現するためには設計段階からこれらを網羅して計画を進めなくてはならない。しかし、近年の建築を取り巻く環境の変化や技術の進歩によってそれぞれの設備システムも急速に変容しつつあるために、正確な認識を得ることが困難な状況になっている。授業では設備設計者がシステムを設計する際に必要とされる知識及びセンスを中心に、要諦を詳述する。履修者は毎回、基礎的な演習を時間内に課し、建築設備の設計法を理解が深まるようになる。

<受講にあたっての前提条件>
特になし。

<具体的な到達目標>
・建築設備設計の大局観を把握できるようになる。
・冷房及び暖房の負荷計算ができるようになる。
・吹出口の選定及びダクトの設計ができるようになる。
・照明設備の基本的な設計ができるようになる。
・ソーラーハウスの仕組みを理解できるようになる。
・便所まわりの設備を理解できるようになる。

<授業計画及び準備学習>
1〜2.オリエンテーション、空調負荷計算(冷房スキンロード)
負荷計算表を使い、冷房スキンロードの計算をする。
準備学習:初回は特になし。
3〜4.空調負荷計算(内部発熱、外気負荷、暖房負荷)
負荷計算表を使い、内部発熱負荷、外気負荷、暖房負荷の計算をする。
準備学習:前回配付した資料を読み、内容を理解する。
また、返却された演習課題の指摘事項を見直す。
5〜6.吹出し口の選定及びダクトの設計
空調吹出し口及びダクトの設計をし、事務所の平面図に書き入れる。
準備学習:前回配付した資料を読み、内容を理解する。
また、返却された演習課題の指摘事項を見直す。
7〜8.照明設備の設計
照明器具の台数の決定方法やレイアウトの方法を学び、設計して事務所の平面図に書き入れる。
準備学習:前回配付した資料を読み、内容を理解する。
また、返却された演習課題の指摘事項を見直す。
9〜10.ソーラーハウスの設計
ソーラーハウスの仕組みを理解し、設備図をトレースする。
準備学習:前回配付した資料を読み、内容を理解する。
また、返却された演習課題の指摘事項を見直す。
11〜12.給排水・衛生設備の設計
業務用建築の便所の給排水設備の仕組みを理解し、詳細図をトレースする。
準備学習:前回配付した資料を読み、内容を理解する。
また、返却された演習課題の指摘事項を見直す。
13〜14.学習成果の振り返り
前回までの総復習を行う。

<成績評価方法>
講義中に行う演習課題による100点評価を行う。
平均60点以上で合格とする。
未提出は0点として扱う。

<教科書>
指定教科書なし。必要資料はその都度配布する。

<参考書>
「オフィスビルの設備設計ガイド」空気調和・衛生工学会編(オーム社)

<オフィスアワー>
木曜日 13:00〜13:30 A−2415

<学生へのメッセージ>
建築に関する幅広い興味の喚起を期待する。

<備 考>
鉛筆(濃・淡)、色鉛筆、関数電卓、三角スケールを持参のこと。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~dt13006/


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