空気調和設備（Air Conditioning System）[1S10]

＜授業のねらい＞

快適な室内温熱環境と空気環境づくりのための空気調和設備の基礎を理解した上で、要求事項・与条件をもとに社会的要求条件と建築主ニーズを満足する、空気調和設備の計画手法を習得することを目的とする。

＜受講にあたっての前提条件＞

自らが活動している様々な空間にどのような空調負荷があり、それがどのような方法で処理されて室内温熱環境が維持されているのか、日々探究心を持って生活するよう心掛けること。

＜具体的な到達目標＞

関連法規を遵守し、建築主の要求事項と社会的要求事項をバランス良く満たす空気調和設備の基本計画ができること。

＜授業計画及び準備学習＞

準備学習：授業範囲を読んで理解しておくこと（１〜１４回共通）
１．建物のライフサイクルと空気調和設備
２．エネルギー供給計画
３．熱源方式の検討
４．インテリア空調方式
５．ペリメータ空調・換気方式
６．計画に必要な概略設備容量
７．空気調和設備計画と建築その他設備計画とのかかわり
８．空気の性質
９．空気調和負荷
１０．熱源機の選定
１１．空調機器の選定
１２．ダクト系の設計
１３．配管系の設計
１４．学習内容の振り返り
１５．学習成果の確認（定期試験）
　　　準備学習：前回までの総復習を行うこと

＜成績評価方法＞

原則として期末試験結果を70％、授業中2回の理解度テストの結果を30％の比率で評価し、60点以上の者に単位を認める。

＜教科書＞

「空気調和設備計画設計の実務の知識」空気調和・衛生工学会編（オーム社）

＜参考書＞

「空気調和ハンドブック」井上宇市編（丸善）

＜オフィスアワー＞

月曜日１時限目の授業終了後10分間、新宿キャンパス講師室にて。

＜学生へのメッセージ＞

建築設備技術者を目指す者には、次世代に引き継ぐ地球環境の維持に貢献するため、「人と自然にやさしいエンジニアリング」により、環境負荷の発生が少ない建築の実現を目指す志と、技術者倫理、基礎知識を身に付けて貰いたい。