2016年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科

知的財産権法(Intellectual Property Laws)[4S01]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
中島  淳 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
エンジニアとなる学生にとって、特許、商標、著作権などの知的財産権に関する法律や知的財産戦略の知識は必要不可欠となっている。工学系学生が将来的に、製造、販売、サービスなどの仕事をする上で心得るべき、知的財産に関する基礎的知識を身に着ける。

<受講にあたっての前提条件>
特になし。

<具体的な到達目標>
(1)特許など知的財産権の大まかな枠組みを理解する
(2)発明などを権利化するための要件について、考え方と基礎的判断能力を身につける
(3)特許庁における審査の手順と内容について、基礎的知識を得る

<授業計画及び準備学習>
第1週  特許法の位置付け、特許制度の目的、特許権の特徴、日本の知的財産政策
準備学習:これまでに学習した歴史上の発明が、社会へ果たす役割について、考えをまとめておくこと。
第2週  発明の定義と技術的思想、創作と発明手法
準備学習:日本にとっての最善の知的財産戦略を復習し、発明とは何かについて考えておくこと。
第3週  特許要件、特許を受けることができる者と職務発明、判例紹介
準備学習:発明手法の手順を身近な問題について適用して復習し、発明にはどのようなものがあるかを考えておくこと。
第4週  出願手続、審査・審判手続、特許権、国際特許、特許権の利用活用
準備学習:社員と職務発明との関係について復習し、特許審査の手順について考えておくこと。
第5週  技術分野別明細書、実用新案制度、意匠制度
準備学習:企業の知的財産戦略のあり方について復習し、特許以外の知的財産権について考えておくこと。
第6週  商標制度、著作権制度、関税法、不正競争防止法、関連法律、弁理士制度、学習内容の振り返り
準備学習:実用新案及び意匠について特許との違いを復習し、ブランド保護のありかたについて考えておくこと

<成績評価方法>
授業中に課す課題演習により評価する。
演習は、特許明細書などの出願提案書類の作成や、法律的判断に関する内容であり、2回のレポート提出が必要となる。
各演習(50点満点)の合計点が、60点以上の場合に単位を認める。
出席状況は原則として評価の対象としないが、出席しないと課題演習は対応できない。

<教科書>
指定教科書なし(プリントを授業中に配布する)

<参考書>
指定参考書なし

<オフィスアワー>
授業前及び終了後教室にて。
e-メールによる連絡も可能。

<学生へのメッセージ>
法律解釈が主なので、工学系学生には聞きなれない用語が多い。
しかし、知的財産に関する知識は、実社会でのビジネスに直結しており、知的財産立国が標榜されている今日の企業実務では重要な内容である。

<参考ホームページアドレス>
j-nakajm@taiyo-nk.co.jp


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2016 Kogakuin University. All Rights Reserved.