2016年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科

線形代数学II(Linear Algebra II)[6S02]

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2単位
菊地 哲也 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
前期に学んだ行列を線形空間のあいだの線形写像として捉え、付随する幾何学的な概念を理解する。その延長として、固有値・固有ベクトルの概念を理解し、計算ができるようになる。

<受講にあたっての前提条件>
前期の線形代数学Iにおける、連立方程式の解法や行列式の計算を理解しているものとする。

<具体的な到達目標>
・線形空間・線形部分空間の概念を理解する。
・線形独立・線形従属の概念を理解し、具体的に与えられたベクトルについて判定できる。
・線形性を理解し、具体的な線形写像の例を知る。
・行列の対角化および固有値・固有ベクトルの意味や意義を理解し、具体的に計算できる。
・正規直交基底の意味と計算法を理解し、対称行列の対角化を実行できる。

<授業計画及び準備学習>
1.線形空間、線形部分空間
2.線形独立と線形従属
3.基底と次元
4.線形写像としての行列
5.線形写像の像と核
6.基底の変換と線形写像の表現行列
7.固有値・固有ベクトルとその計算
8.行列の対角化とその応用
9.線形空間の内積
10.正規直交系、グラム・シュミットの直交化
11.直交行列、回転と鏡映
12.対称行列の対角化
13.2次形式とその標準化
14.固有値問題の総復習と発展的な話題
15.学習成果の確認(試験)
準備学習については、毎回配布する資料で指示する。

<成績評価方法>
定期試験期間に実施する期末試験(100点満点)を80%、講義時間に複数回提出するレポート課題を20%とし、合計60点以上で合格とする。

<教科書>
指定教科書なし。講義時間に配布する資料と板書により講義を進める。

<参考書>
初回の講義時間に紹介する。

<オフィスアワー>
講義時間に演習と質問の時間を設ける。講義時間の前後にも教室または12階講師室で受け付ける。


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