2016年度工学院大学 先進工学部
生物化学(Biological Chemistry)[2230]
2単位 大野 修 准教授
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 1年次の学生が、生物を理解するためには有益と思われる基礎的な内容について、主に化学的な側面から解説します。化学を通して生命科学の面白さを実感し、生命の奥深さを知っていただきたい。
- <受講にあたっての前提条件>
- 高校レベルでの化学が身に付いていること。高校レベルの生物を受講していることが望ましいが、必須ではない。
- <具体的な到達目標>
- 生命の主役はタンパク質で,そのシナリオは遺伝子 DNA に塩基配列の形ですべて書かれています。学生が、DNA の遺伝情報が mRNAに転写され,タンパク質に翻訳され,機能を発揮するまでの概要を理解できること。
- <授業計画及び準備学習>
- 1回目 ガイダンス
生物化学の授業に関する注意 シラバスの説明 生物化学の紹介 2回目 アミノ酸の構造と機能 タンパク質を構成するアミノ酸について 3回目 タンパク質の構造 I タンパク質の重要性 タンパク質の一次構造について タンパク質の形を決める相互作用 4回目 タンパク質の構造II タンパク質の高次構造と機能について タンパク質の変性とは何か、その機構と利用など 5回目 酵素 酵素の分類、構造、性質そして利用 6回目 酵素の制御 酵素の調節と様々な阻害 7回目 タンパク質の機能 さまざまなタンパク質 8回目 核酸 核酸 (DNA と RNA) の構造 9回目 複製・転写 DNA 、RNAの生合成 10回目 翻訳 タンパク質の合成 遺伝情報の発現とその調節 11回目 代謝とエネルギー ATP 代謝 12回目 炭水化物とその代謝 単糖、二糖、多糖 13回目 脂質と細胞膜 脂質の構造 細胞膜 14回目 授業内容の振り返り
<準備学習> 準備学習は教科書の指定箇所を通読すること。
- <成績評価方法>
- 1. 成績評価は、中間試験および定期試験の成績で評価する。Grade D以上の者に単位を認める。
2. 定期試験での資料等の持ち込みは一切不可。
- <教科書>
- マクマリー・生物有機化学 生化学編
菅原二三男 監訳 出版社: 丸善; 第4版
- <参考書>
- 「ヴォート 基礎生化学 (第4版)」 Donald Voet (著), Charlotte W. Pratt (著), Judith G. Voet (著), 東京化学同人
- <オフィスアワー>
- オフィイスアワー:火曜日13時から15時
場所:12-111号室 会議や出張で不在の場合があるので、事前に連絡することを推奨する。 電子メールのアドレスは st13515@ns.kogakuin.ac.jp である。
- <学生へのメッセージ>
- 生物化学の扱う領域は広いですが、エッセンスを聞いて全体の理解に繋げることが可能です。
私達の生活にも関わる重要な分野でもありますので、楽しみながら勉学しましょう。
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