2016年度工学院大学 先進工学部機械理工学科

機械理工演習(Exercises in Mechanical Science and Engineering)[3G44]

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1単位
堀内 邦雄 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
中山 良一 特別専任教授  [ 教員業績  JP  EN ]
桂 晃洋 特別専任教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
 「モノづくり」の具体的な課題解決プロセスを製作体験する。設定された課題に対し、仕様の分析、
目標や解決すべき課題、デザイン仕様設定等の手法を学び、チーム活動で実際に「モノづくり」を
体験する。チーム活動を通して経費や日程管理、加工法習得、プロジェクトの文書化プレゼンテー
ションによる製作物コンペを行い、技術者として必要な創造的かつ最適な課題解決策を得るための
基礎を学び、エンジニアリングデザイン能力を養う。
以下に具体的な達成目標を示す。
1.設定課題解決のために必要とするプロセスを学び解決策を創案できること。
2.創案をスケッチやCADを用いて他人が理解できるイメージ、構想図として表現できること。
3.要求を満たす強度計算と材料選定を行い、部品と組立図の設計が出来ること。
4.チーム活動の役割分担と協調行動や、経費と日程管理などのチームマネジメントができること。
5.モノの製作に必要な加工機器や工具の使用法を習得し、図面に従った加工製作ができること。
6.安全と5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾)を理解し、自ら実行できること。
7.プロジェクト報告書を作成、パワーポイント資料作成によるプレゼンテーションができること。
8.プレゼンテーションとコンペの結果から多様な考えを学び、次につなげる柔軟な思考を身につけること。

<受講にあたっての前提条件>
 機械製図、CAD1,2を履修していることが望ましい。
 当授業はデザイン工学と連携しており、課題解決プロセスとマネジメント詳細の学習についてはデザイン工学を履修することが望ましい。

<具体的な到達目標>
物作りのプロセスが理解できる。
プロジェクトでの活動ができる。
自分の創案図等を用いて説明できる。

<授業計画及び準備学習>
1.授業の進め方と課題の説明、個人創案(アイディア出し)検討、個人創案提出。
 班分け、班毎プロジェクト目的、課題再定義、創案まとめ。15-001教室
2. チーム創案の決定とCAD設計、部材購入費用処理説明、日程計画立案。
 安全5Sの講義、チーム創案のまとめとCAD構想図作成。15-001教室
3. 1,2回のまとめ見直し、報告書のまとめ方説明、強度計算・CAD部品図の提出。15-001教室
4. 図面に基づく課題製作、安全と5Sの実行。
 安全講習と電動工具実習、 (*この日迄に部材購入の事)。17-101教室
5. 図面に基づく課題製作、安全と5Sの実行。報告書構成・プレゼンPPT検討。17-101教室
6. 製作物の仕上げと最終確認、安全と5Sの実行。
 製作物の仕上げと最終確認、費用会計提出。17-101教室
7. チームプレゼンテーション実施、制作物コンペティション実施、
 プロジェクトレポート、チーム活動貢献度相互評価提出。15-001教室

各回の予習はシラバスを確認し実習内容を理解しておく。
各回の復習は授業中の内容を確認しながら、課題について不足分を補う。

<成績評価方法>
a:プレゼン報告内容や態度等から班毎に教員が評価し、総合点を100点法に換算し絶対評価する
b:コンペ結果から班毎に教員が評価し、1位100点、以下3点毎減点、失格60点の相対評価する
c:プロジェクトレポート(CAD組立図/部品設計図を含む)を班毎に教員が100点法で絶対評価する
d:活動記録簿による貢献度と個人創案スケッチ図を個人毎に班員が相互に100点法で絶対評価する
e:欠席1回に付き1点を総合評価時に減点する。出席が60%に満たない場合は不合格とする。
f:総合評価 → f = ( a + b + c +d ) / ( 4 - e ) として、60点以上を合格とする。

<教科書>
特になし。必要に応じてプリントを用意する。

<参考書>
特になし。必要に応じてプリントを用意する。

<オフィスアワー>
八王子校舎04-807、金曜日5時限、土曜日1時限

<学生へのメッセージ>
 機械理工演習は先進工学部機械理工学科の特徴ある教育プログラムの一つです。日本が世界に誇る「モノづくり」の基礎とプロセスを経験し付加価値の高い技術者を目指します。この授業は皆さんが今迄受けて来た、講義を聞き試験でどれ位覚えているか評価される授業とは全く違う形式です。与えられた課題に対し、個人及びチームで解決策を考え答えを導き出します。従って授業を受ける姿勢は、個人及びチームで自主管理し相互評価をします。教員は課題対応のガイドラインと安全について指導するのみで、後は皆さんの自助努力により成果が決定します。機械理工演習の課題はオープンエンドで答えが一つではありません。一つの課題で多様な考えを学びます。今迄に学んだ知識や情報を基に知的好奇心を奮い立たせ創造力を発揮し、新しいモノを生み出す「モノづくり」の楽しさを体験しエンジニアリングデザイン能力を養ってください。


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