2016年度工学院大学 先進工学部機械理工学科

情報処理演習(Exercises in ComputerLitera cy)[6112]

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1単位
山崎 浩之 講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
プログラミングの基礎的な内容について講義と演習を行う。プログラミングにより実現できるコンピュータの活用方法について多くの例題を通じて学ぶ。与えられたプログラムの処理の流れを読み取り理解すること,やさしい問題を解決するプログラムを自ら考案して作成できることを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
情報処理入門の履修を前提とする。論理的,数学的な思考力が重要である。

<具体的な到達目標>
1. プログラミングの基本的な文法を理解する。
2. プログラミングに必要な基礎的なアルゴリズムを理解する。
3. 基本的で短いプログラムを読んでその機能が理解できる力を身につける。
4. 簡単な課題をプログラムを作成して解決する能力を身につける。

<授業計画及び準備学習>
1. ガイダンス&VBAプログラミング環境の使い方。
文法の学習とアルゴリズムの学習が基幹であり,それによりコンピュータを自在に活用することが可能となることを理解する。
教科書に沿って1.10節までを学ぶ。
準備学習: 教科書1章「基本操作」(1.10節まで)を予習する。

2. 変数と四則演算&条件判断
データの型。変数と定数。変数の扱い方。
条件式とIf文による分岐
準備学習: 教科書3章 3.3節までを予習する。

3. 乱数の利用&繰り返し(反復)
For文による反復。乱数の使い方。MsgBoxとInputBoxの詳細。
分岐・反復と乱数の理解を深めるための課題を出題する。
準備学習: 教科書4章 4.3節までを予習する。

4. 繰り返しの応用
Do文による反復。反復のパターン。
和の計算、近似計算、探索計算(多重ループ)。
準備学習: 教科書1〜4章の範囲を熟読する。

5. プログラムのモジュール化(1)
Subプロシージャと引数の利用。変数のスコープ。
準備学習: 教科書5章「プロシ−ジャ」を予習する。

6. プログラムのモジュール化(2)&前半の復習
Functionプロシージャと戻り値の利用。
前半の内容について、文法事項を中心に小テスト形式で理解を確かめる。
Functionプロシージャの理解を深めるための課題を出題する。
準備学習: 教科書1〜5章を復習する。

7. 前半の仕上げ
前回出題された課題を完成し、前半の理解を定着する。
準備学習: 課題の作成を進め、わからない箇所を質問できるようにしておく。

8. 配列の扱い&ワークシート
1次元配列。2次元配列。
配列を活用し、データを検索するプログラムを作る。
セルの読み書き(2次元配列としてのワークシート)。
準備学習: 教科書9章 9.1節を予習する。

9. ワークシートの活用。
シートの指定(オブジェクトのワークシート)。
グラフを描く。数値演算用ライブラリ関数。
準備学習: 教科書6章「ワークシートの活用」を予習する。

10. 再帰的呼び出し
数学的帰納法・漸化式・再帰的呼び出しの間の関係。
準備学習: 教科書7章「再帰的呼び出し」を予習する。

11. 文字列の処理
文字と文字コードの扱い方。文字列(文字の並び)の扱い方。
文字列処理用ライブラリ関数。
準備学習: 教科書8章「文字列の処理」を予習する。

12. 後半の復習&最終課題
ユーザ定義型の宣言。
後半の内容について、小テスト形式で理解を確かめる。
後半の内容の理解を深めるための課題(最終課題)を出題する。
準備学習: 教科書6〜9章(6.4節 9.2節を除く)を復習する。

13. モンテカルロ法
シミュレーションの概念を学び,そのひとつの事例としてπの計算を取り上げる。
モンテカルロシミュレーションの誤差の評価について学ぶ。
準備学習: 教科書10章「モンテカルロ法」を予習する。

14.学習内容の振り返り
学習の成果を確認する。
準備学習: 全ての提出課題(宿題)が受理されていることを確認する。

<成績評価方法>
演習が主体であり,単位取得は授業への出席と参加,課題の提出が必要である。意欲的に取り組み,提出物を期限内に提出すること。
成績は,授業中に行う演習や宿題などの提出物,チェックテストなどの出来で評価し,Grade D以上の者に単位を認める。

<教科書>
「Excel環境におけるVisual Basicプログラミング(第3版)」加藤潔 著(共立出版)
演習の授業であり,教科書がないと授業参加が困難となる。必ず,毎回の授業に持ってくること。

<参考書>
指定参考書なし。図書館を活用して必要な参考資料を探すことを推奨する。

<オフィスアワー>
木曜日 16:00〜17:00 新宿校舎高層棟 A-1476室(情報処理研究室)
土曜日 16:00〜17:00 八王子校舎15号館 15-010室(準備室)
不在の場合もあるので、事前に連絡することを推奨する。
学生連絡用のアドレスは[ct10634@ns.kogakuin.ac.jp]
なお、簡単な質問は授業後の教室でも受け付ける。

<学生へのメッセージ>
教材を必ず持参すること。欠席,遅刻は厳禁である。
自分のIDのパスワードはきちんと記憶し,厳重に管理すること。
演習中に不まじめな行為をしている場合は退席を求める。


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